「玄関先でおしっこをするから」 里親からシェルターに戻された保護犬はガリガリにやせていた そして届いた長文の手紙

譲渡された保護犬や保護猫が保護団体や保護主に返されてしまうことがある。健ちゃんも個人で犬や猫を保護している浩代さん(@hiroyo314)の元に返された。その理由は…。

浩代さんはXに健ちゃんの動画と共にポストしました。

「健ちゃん里親さんから返されました。理由は玄関でおしっこをして掃除が大変、食事も水も玄関脇に置いてあった健ちゃんにとって玄関は生活空間だったんでしょうかガリガリに痩せて、先輩犬から洗礼を受けながら、黙々とフードを食べる健ちゃん、返して貰ってよかったと涙が溢れました。」

投稿を見た人からは

「生き物を飼う責任ってものをしっかりと踏まえた上でお迎えして欲しいものですね。」

「粗相は子供と同じだし、マナーバンドをするとか対処法はいくらでもあります。環境変われば失敗する。まず動物を迎える方は飼育方法を勉強するべきです。」

「人間だって粗相はあるだろうに…掃除すれば済むこと、意味が分からない。」

という反響が相次ぎました。

浩代さんによると、この投稿後、元の里親さんから長い手紙が届いたそうです。浩代さんにお話を聞きました。

ーー健ちゃんは室内飼いするという約束だったのですか。

「そうです。室内飼いしてくださいとお願いしていましたし、最初は室内で飼っていたようです。でも、食事や水は玄関に置いてありました。トライアル期間も1週間あったのですが、1カ月くらい経ってから返したいとおっしゃったのです。迷っていらしたのだと思います」

ーーオシッコの粗相は治らないものでしょうか。

「なぜ玄関にオシッコをしたのかは分からないのですが、健ちゃんは賢い子です。ペットシーツを敷いてやると直ぐにおしっこをします。おそらく慣れない場所で手間取ったのではないでしょうか」

ーー元の里親さんはなぜ返したいとおっしゃったのですか。

「仕事から帰ると、玄関がオシッコで大変なことになっていて掃除が大変。散歩でしてくれれば良いのにと言われました」

ーー手紙には何と?

「健ちゃんはじっと目を見て話を聞く良い子だったと言う手紙でした。話しかけながらカメラを向けると、カメラの方をじっと見る子でしたとも書いてありました。私は、健ちゃんは里親さんに気に入られたくて一生懸命だったような気がします。写真見ているとかわいそうで涙が出てしまいます。後悔していると書いてありましたが、返事を送るのをちゅうちょしています」

写真からは、健ちゃんを家族として迎えた喜びも感じられますが、オシッコの粗相はそれほど許せないものだったのでしょうか。動物病院に相談するとか、浩代さんに相談するなど方法はあったはずです。今もシェルターにいる健ちゃん。次は理解ある里親さんが見つかるといいですね。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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