「能登には来ないで」「石川県には来て」とは結局どっち?→「金沢・加賀地方には来て!」石川県在住のアニメ作家のイラストがわかりやすい
正月に起こった能登半島地震の影響で、能登へは「来ないで」というメッセージが出ています。石川県のホームページでも「能登方面に向かう道路については、深刻な渋滞が発生している」とあり、必要な支援が行き届かなくなることが懸念されています。ただ、石川県を応援するために「石川県には来て」というメッセージも出ており、「行っていいの?」「ダメなの?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
そのような中、石川県在住のアニメ作家、名取祐一郎さんがX(@natoriyuichiro)で投稿された「石川県の地図」のイラストが「わかりやすい!」と大きな話題となっています。
■石川県の北部と南部とでは被害に差があり、金沢では観光も可能
投稿には、名取さんらしい優しいタッチの石川県の地図が貼られています。
「石川県は南北に200kmあり、北部と南部で被害の差があり報道と差があるため、石川県の現状を解説します」と説明があり、「私の住んでいる地域では日常生活を送れています」とのこと。
被害が大きい能登地域では、金沢より北の地域で、山道が多く通行可能な道が限られているそう。緊急車両優先なので、一般車両はまだ来ないでほしいとのことです。それに対して金沢より南の加賀地方では、日常生活が送れており、ライフライン、お店もほぼ通常通りで、観光も可能だそうです。むしろ普段は激込みの金沢が、今なら閑散としているため、ぜひ来て下さいとのことでした。
■「石川県に恩返しすべきとき」名取さんの思いとは「絵で分かりやすく説明したい」
石川県の現状を地図で紹介された名取さんに、どのような思いでこのイラストを投稿されたのか聞いてみました。
「田舎で子育てがしたいと石川県に移住してきて10年以上、石川県に恩返しをしたいという思いから地図を制作しました。県外の方の『石川県の位置関係がわからない』という気持ちもよくわかる」との思いから、「絵で伝えることができる自分の出番だ」と感じたそうです。名取さんのお仕事はアニメ作家。「情報を詰め込み過ぎない」「文字や色の強弱でメリハリをつける」などに気をつけてわかりやすく制作されたそうです。
■石川県の公式アカウントで紹介されるなど「わかりやすい」と大反響
現場と報道のギャップが大きく、「県全体が被災地の印象を持たれている」と感じたという名取さん。実は、この名取さんの投稿が、「石川県外の方に分かりやすい画像」として石川県の公式アカウントでも取り上げられ、大反響を呼びました。「石川県に行こう」「金沢と加賀地方は訪れても大丈夫!ということですね」などのリプライが集まっています。
名取さんは「石川県(金沢、加賀地方)に来ていただくことが、能登の復興にもつながります」ともコメントしています。冬の金沢は観光にもおすすめの定番スポット。「石川県を応援したい」「どんな支援ができるかな」とお考えの方は、金沢、加賀地方に行って観光してみませんか。
【出典】
▽アニメ作家 名取祐一郎(@natoriyuichiro)
▽石川県公式アカウントX「もっといしかわ」(@motto_ishikawa)
▽石川県ホームページ「令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害ボランティア情報」
(大田 亜由美/ファイナンシャルプランナー・整理収納アドバイザー・防災士)