台湾コンビニのリサイクルがすごい!使用済み電池→何に変わる? 「うらやましい」「日本でも導入して」の声
新年も明けてそろそろ1月も下旬となり、中華圏では旧正月が近づいてきました。旧正月は旧暦の元旦となるので毎年日にちが変わり、今年の旧暦元旦は2月10日。台湾でも一応、大掃除の習慣があり、旧暦の大晦日の日に行われます。先日、筆者がXに「台湾では使い終わった電池はコンビニに持って行きます。この量で8元。もうちょい重かったら茶葉蛋一個にできる!」と投稿したところ、在台日本人の方から「知らなかった!」。日本在住のユーザーからは「うらやましい」「日本でも導入してほしい」などの声が。大掃除では家にあるゴミを全部出して、きれいな家で新年を迎えたい! そんな時に便利な、台湾のコンビニでできるリサイクルサービスを紹介します。
■「エリーゼのために」流しながら現れるゴミ収集車
筆者は台湾に住んで10年が経ち、今では生活に必要な知識はほぼ全てあり、困ることはあまりないですが、来た当初はゴミの出し方など分からないことばかりでした。
台湾ではゴミは大きなマンションの場合はゴミ捨て場がありますが、エレベーターのない小さなアパートだと週5回来る「ゴミトラック」の停車場所に決められた停車時間に行き、自分で捨てるシステムです。だいたいどの地区も週5回、夕方に1回、夜に1回と2回来るので定期的に捨てることができ便利です。ペットボトルなどのリサイクルも決められた曜日に回収してもらえます。停車場所に近づくと「エリーゼのために」を流すので、ある意味、台湾名物にもなっており、日本でもご存じの方は多いのでは。
■使用済み電池はコンビニへ→お菓子に!?
最初の数年、どうしても使い終わった電池の処理の仕方が分かりませんでした。困った挙げ句、台湾人の友人に尋ねると「コンビニに持っていけばお金になるよ」。今まで暮らした国々では聞いたことのないシステムなので驚きましたが、さっそく試してみることに。
リサイクルを受け付けているコンビニはセブンイレブンとファミリーマート(全家)。電池の重さに応じて、店内商品が値引きになる仕組みです。電池の交換は0.5斤(300g)から。0.5斤で8元(約37円)になります。お酒やタバコには使うことができませんが、台湾のコンビニにはおいしいお菓子やドリンクがたくさんあるので使い道には困りません。
筆者は家でポリ袋にためておき、ある程度の量になったら交換に行きます。台湾のコンビニ名物と言っても過言ではない「茶葉蛋(チャーイエダン、お茶っ葉の煮玉子)」が通常1つ10元なので、400g分ぐらいあれば煮卵が一つ無料ということになります。
リサイクルを受け付けているのは電池だけではなく、セブンイレブンの場合はCD、DVDなどは300gで5元(約23円)、スマホ1台につき12元(約56円)、そしてなんとノートパソコンは1台120元(約565円)で引き取ってもらえます。ファミリーマートではタブレットも対応しており、1台40元(約188円)になるようです。
日本にはない台湾のコンビニでのリサイクル。環境に良く、欲しい商品が割引にもなり、まさにwin-winでとても良いシステムだと思います。台湾旅行に来られる際は、使い古した電池でお得に買い物するのもアリかも?
(まいどなニュース特約・Coco)