【子どもの中学受験】約3割の親が「賛成」…「より良い環境で学んでほしい」「人生の経験として役に立つ」
約3割の親が「子どもの中学受験に賛成」と回答--そんな調査結果が、株式会社イー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)が実施した「受験とキャリア教育」に関する調査で分かりました。また、中学受験に賛成する理由としては、「より良い環境で学んでほしい」「人生の経験として役に立つと思う」などに回答が集まったそうです。
調査は、子どもを持つ親および親族に子どもがいる全国の男女334人を対象として、2023年12月に紙回答にて実施されました。
調査によると、子どもの中学受験について、全体の34.2%が「受験したほうが良いと思う」(受験したほうが良いと思う12.6%・どちらかというと受験したほうが良いと思う21.6%)と回答。その理由を複数回答可で答えてもらったところ、「より良い環境で学んでほしいから」(82人)、「人生の経験として役に立つと思うから」(62人)、「将来のためになるから」(41人)といった回答が上位に並びました。
一方、「受験しなくても良いと思う」(どちらかというと受験しなくても良いと思う36.2%・受験しなくても良いと思う29.6%)と答えた人は65.8%。その理由としては、「好きなように時間を使ってほしいから」(140人)が圧倒的に多くなりました。
では、どんなときに受験させたいと思うのでしょうか。複数回答可で聞いたところ、「子どもが受験したいと希望したとき」(237人)と「子どもが進みたい進路に必要になったとき」(236人)が多数を占めました。
次に、「2025年1月からの大学受験でプログラミングなどの内容が含まれる『情報』の科目が追加されることを知っていますか」と聞いたところ、「知らない」(255人)が約8割となりました。
また、「『情報』などの新しい科目は小学生の時点から授業科目として必要だと思いますか」という質問には、全体の97.9%が「必要だと思う」と答えており、受験対策のための勉強ではなく、小学生のうちからインターネットの知識やスキルを身につけることの必要性を感じていることがうかがえました。
他方、「『情報』の他に必要だと思う教育内容」について複数回答で答えてもらったところ、「コミュニケーション能力」(297人)、「金融リテラシー」(264人)、「ディスカッション能力」(226人)といった回答が上位に挙げられました。
最後に、「『情報』など追加で必要になるスキルはどこで学習させたいと思いますか」と複数回答可で聞いたところ、「学校」(240人)、「ワークショップ」(145人)、「家庭」(136人)などが上位に挙げられたそうです。
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【出典】
▽イー・ラーニング研究所調べ