「日本人は静かに歌を聴いてくれる」エド・シーランの発言が話題 「リスペクトを感じる」と感謝示す 来日公演のMCで
世界的な人気を誇るイギリスのシンガーソングライターで、来日中のエド・シーラン(32)。28日の大阪公演では「日本の観客は静かな歌を静かに聴いてくれる」「リスペクトを感じる」と感謝を伝え、当初予定になかった曲をアコースティックでしっとりと演奏する一幕もあった。
シーランが日本でライブを開催するのは4年9カ月ぶり。「+-=÷× Tour(マスマティクス・ツアー)」と題して世界各地を巡っている最中で、日本では27、28日に京セラドーム大阪で開催、31日には東京ドームで開かれる。
大阪公演でのMCで「僕は日本で演奏するのが大好きなんだ。みんな静かな歌の時は静かに聴いてくれる」と切り出したシーラン。海外の音楽ライブでは出演者と一緒に歌う観客も多いことから「僕の国ではみんなお祭り騒ぎで叫びまくってる」と話し、「初めて日本に来た時は(あまりに静かで)誰も僕の歌を好きじゃないのかと思ったよ」と冗談めかした。
これを聞いた観客が歓声を上げると、シーランは笑いながら「違う、違うんだ!僕にとって静かなのは良いことなんだ」と制し「リスペクトを持って音楽を聴いてくれている。本当に感謝しているよ」と伝えた。観客から大きな歓声と拍手が送られた。
その後「これだけ大きな会場で静かな環境で歌えることはめったにない」と、当初セットリストになかったとみられる「I See Fire」「Kiss Me」といったバラード曲をしっとりと歌いあげた。
X上では、ライブ直後からシーランのこの発言に関する投稿が相次いだ。「日本人がライブで静かすぎることを気にしていたけれど、こういう見方もあると気づかせてくれた」「ただ静かなわけじゃないことが伝わってるのがうれしい」「合唱する時もあるけれど確かにメリハリはあるかも」といった声があった。
(まいどなニュース・小森 有喜)