【離乳食ライフハック】10倍がゆが、数分で完成←つぶす必要もない「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」「ありがたすぎるー!」
赤ちゃんが初めての離乳食「10倍がゆ」を口にする瞬間はドキドキするものですが、ご飯から作るにはトロトロに煮て裏漉ししたりすり潰したりとなかなかに大変。そんな10倍がゆを一瞬で作る方法がSNSに投稿されました。
「いいかい千尋…離乳食の10倍がゆは上新粉を買うんだよ。上新粉ってお米を削った粉だからね。水入れて軽く煮るだけ1分で完成するんだ…それ知らないと地道で大変な裏ごし作業が発生するからよく覚えておくんだよ」
映画『千と千尋の神隠し』に登場するハクのセリフのように、作り方を投稿したのは「こじみく24hブラの社長(@milkonPANDA)」さんです。
「わーい!!いい情報ありがとうございます」
「え~知らなかった~数年前に知りたかった~ ああ、介護の時にも役立つかな」
「えええええ!!!!ちょうど来週から10倍粥始めようと思っていたしたまたま上新粉が家にある…!!! ありがたすぎるーーー!!!!!」
「もうすぐ離乳食が始まる時期なのでこれ見てハッとしました!!ありがとうございます!!!」
投稿には、感謝の声が寄せられています。
こじみくさんは、母親の「上新粉で、10倍がゆを作ってる人もいるみたいよ」の何気ない一言からこの方法を知ったそう。検索してみるといくつかのレシピも出てきました。
「私は会社経営という仕事もしているので離乳食作りは週末にまとめて作って冷凍ということが多いんですが、おかゆはブレンダーで細かくした後に裏ごしするとなると結構手間がかかるんですね。ドロドロしてるので少しでも粒が混ざると食べてくれないので慎重に…大体30分ぐらいは裏ごしにかかってました。あと炊いたお米からおかゆにして、というふうに作ると新米とかだと意外とお米がしっかりしていて潰れにくい、生米からお粥で作ると芯まで火が回らずに生煮え…という失敗を繰り返してしまって、上新粉に本当に助けられました」
また、上新粉で10倍がゆを作るメリットとして「ベビーフードのおかゆも一応買ってありますが、材料を見たらお米以外がいくつか入っていて『出来る限りお米100%のものを食べさせてあげたいな』と思ったのと、意外と出汁入りのおかゆがあったりして自分で作れた方が今後のためにもいいかなと感じました」と、こじみくさんは話します。
妊娠・出産・育児をサポートする「たまひよ」(ベネッセコーポレーション)の離乳食サイト内「米粉で10倍がゆ 作り方・レシピ 離乳食初期 5~6ヶ月ごろ【動画】」には、米粉大さじ1と水大さじ5を火にかけて約2分煮ると、10倍がゆ約大さじ3が出来上がるというレシピが掲載されています。このレシピなら、気軽にその都度作ることができますね。
しかしレシピの材料は米粉でした。米粉と上新粉は何が違うのか、また上新粉は米粉より長く煮たほうが良いというコメントもあり、実際はどうなのかも気になります。そこで創業から100年以上、和粉の製造販売をおこなう「前原製粉」(兵庫県姫路市)にお話を聞きました。
■開封後には注意を…
──米粉と上新粉は何が違うのでしょうか。
広義の米粉には上新粉も含まれます。どちらもうるち米から作られますが、今話題になっている狭義の米粉は微粉にしたうるち米の粉のことです。
──カタログを拝見すると、米粉は水碾きで、上新粉は胴搗きという製法で、出来上がる粒の大きさが異なるのですね。上新粉は粒が大きいから長く煮た方が良いということですか。
上新粉のほうが粒子が大きいので多少そういうことはあるかもしれませんが、「長く煮て」と言っても、たとえば米粉が10分で上新粉が20分ということは無いと思います。もし違いがあったとしてもせいぜい数分の違いがあるかどうかかと。
──なるほど。ということは米粉で約2分煮るなら、上新粉なら3分くらい煮たら充分そうですね。どちらを使うとしても、しっかりと火を通して舌触りが滑らかになるように意識したいところです。上新粉で10倍がゆを作るときに、ほかに注意点はありますか?
やけどや、開封後の賞味期限になるでしょうか。袋に表示されているのは、未開封の状態での賞味期限です。開封後の注意としては「容器に移し替えない」「虫などが侵入しないよう、空気を抜いて袋をキチンと閉じる」「その袋ごと容器に入れるのはあり」それらの上で、開封前の賞味期限と同じで良いと思います。
──保存容器に移し替えるのはよくないのですか?
容器に移し替えますと、その作業の際に粉が空気に晒され保存条件は悪くなります。空気に触れること自体、良くはないです。
──知りませんでした。粉類全てに言えそうですね。
保存容器に詰め替えると、「詰替え時に空気に晒される」「容器が透明に近いとずっと蛍光灯の光に当たる」「賞味期限が不明になる」「虫などの侵入」などのデメリットがあります。初めから容器に移しても問題ないのは賞味期限の定めのない「砂糖」「塩」でしょうか。
ちなみに弊社の粉の製品はほぼ開け口にチャック(ジッパー)を付けています。消費者の方から、粉を使って半分くらいになると中身を取り出しにくいとたまに言われます。袋を逆さにして粉を袋の上の方に追いやって、袋の下部を折り曲げテープで止めると、最後までチャックを使いながら使用できますとご説明します。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)