4歳息子がお友達ママへプレゼント→ママ「ホレてまうやろ~!」 パパがイラスト描く園の連絡帳が話題に
「お父さんが5分で書く連絡帳」と題して、Instagramに投稿されている動画シリーズが話題です。4歳の男の子・BOYくんが通う園に向けて、お父さんのpapaPANDAさん(@ppp_papapanda_)が書いた可愛らしいイラスト付きの連絡帳のワンシーンが綴られています。
ある日の連絡帳では、BOYくんがお友達のママにネコジャラシ(エノコログサ)をプレゼントする様子がイラスト付きで描かれました。ポケットに手を入れ、キザな男の子の姿で描かれたBOYくんが、「これ、どうぞ」と猫じゃらしを渡しています。
「バス乗り場での1コマ。いつも一緒に乗っているおともだちのママに、ネコジャラシをプレゼント。キザな男になってました。そのママの一言もおもしろい。『ホレてまうやろ~!』。朝から笑いが絶えません」とのコメント付き。
猫じゃらしを「ありがとう」と笑顔で受け取ってくれたお友達ママに、こっそり「ポイしてくださいね!」と伝えたpapaPANDAさんですが、お友達ママは「いいんです~!」と笑って答え、自転車のカゴに入れて大事に持ち帰ってくださったそう。お友達ママの優しさにも感動したpapaPANDAさんでした。
動画には、「ママさんの『惚れてまうやろ~』の返しも最高!」「素敵なプレゼント、捨てられないよ~」「お父さん、絵も字も上手!きっと素敵なパパさんなんでしょうね」など、多くのコメントが寄せられました。
幼少期からお絵描きが大好きだったというpapaPANDAさんのフォロワーは4万人を超え、心温まるイラストとBOYくんの可愛らしいエピソードが人気です。現在4歳のBOYくんと生後2カ月のBROTHERくんの子育てをしているpapaPANDAさんに、お話を聞きました。
ーーBOYくんはなぜネコジャラシを選んだと思いますか?
「どうしてでしょう…『そこにネコジャラシがあったから』だと思います(笑)。BOYは一時期、そのママにだけ猫じゃらしを渡すのにハマっていました。大好きなお友達ママと『何かしたい!』と思い、ネコジャラシを渡すことが、彼のなかで遊びスタートの合図だったのかもしれません」
ーー園の先生からは、papaPANDAさんが書く連絡帳のイラストや内容について、どのような反応でしょうか?
「園の先生方は私が書いた連絡帳から、BOYがハマっている遊びや自宅でトライしていることを見て、園で試したらどうだったのかを教えてくださり、自宅と園で一貫性のある試みができるようにしてくださっています。返書でツッコミをいただいたり、私たち夫婦が困っていることも読み取ってくださいます。
園に行くと『わかります!BOYくん、あの表情しますよね!』『園では少し違い、こういう遊びをしていました!』『可愛くて楽しみにしています』というお声がけもいただき、イラストからイメージがしやすく、共通認識を持つことができていると思います」
ーー最近では、連絡帳をアプリ化している保育園も増えてきています。そうなるとイラストが描けなくなってしまいますが、連絡帳のアプリ化についてはどう思われますか?
「連絡帳のアプリ化、全く問題ありません。紙媒体の連絡帳が先生方にとって負担になっていて、保育やその他業務に支障が出ているなら、アプリ化をした方がいいと思います。今は『連絡帳』という形が自分と妻にフィットしたので取り組んでいますが、私がしたいことは『連絡帳を書く』ことではなく、『家族と子育てに入り込む』ことです。子どものことをしっかり考え、ママをよく見て想像し、自分にも負担が少ない、笑顔が生まれそうなことであれば、どんな方法でもいいと思います。ただ、いざ『明日から紙媒体の連絡帳廃止!』になったら、個人的には連絡帳ロスにはなりそうですが(笑)」
ーーpapaPANDAさんから見たBOYくんは、どんなお子様ですか?
「BOYには先天性の心疾患があり、生後3カ月で手術をしました。心臓はすっかり良くなりましたが、発達ゆっくりさんだということが次第に判明しました。今は療育に通っていますが、SNS上ではわかりやすく『保育園』と書くことが多いです。生のBOYは連絡帳で書くよりも、もっと生き生きとしていて、笑顔とゲラゲラ笑いが彼のトレードマークです。
一方で、家族以外への『嫌』の表出や『もっとこうしたい』というワガママな部分、発語などが課題で、色々な方や機関の力を借りながら成長をサポートしています。その甲斐もあってか、ママさんやお友達に自分から関わっていけるようになってきています」
ーーご夫婦で小児科の看護師をされていたということですが、仕事の経験は子育てに活かされていますか?
「私(父)は現役の小児科ナースですが、妻は第一線は退き『母』に専念しています。お互いに『すべての子どもたちと、その家族がハッピーに』という思いが根幹にあります。妻の方がもともとその要素が強く、まさに子どもたちと関わるために生まれてきたような人間で、私の一番尊敬する人です。
病気への対応や成長発達の解釈、自分たちの心のコントロールなどは仕事の知識や経験が役に立っていますが、実際に自分の子どものこととなると『わかってはいるけど心配』という場面が、山のようにあります。逆に、知識があるからこそ心配しすぎてしまう、行動が予測できるからこそ手を出しすぎてしまう、という点が私たち夫婦の課題です」
ーー子育てで大切にしていることを教えてください。
「私たち夫婦が一番大切にしていることは『家族がどれだけ笑顔でいられるか』です。私個人は『ママが笑顔でいるためには』の方に意識を置き、夫婦でよく話をして色々なことの物差しを作り、ときには手厚く、ときには手を出しすぎないように、子育てをするようにしています。お互いに『これわからないから助けてー』と気軽に聞けるような関係性を築きたいと思っています」
papaPANDAさんは子育てに悩む両親、父親の育児参入などについての教室を実施しています。Instagram(@ppp_papapanda_)では、papaPANDAさんが書く愛情の詰まった連絡帳や、BOYくんとBROTHERくんの可愛らしい日常を見ることができます。
(まいどなニュース/ラジオ関西・ANNA)