「スキー上級者コース」のような傾斜は要注意…「雪崩が発生しやすい場所」を政府オンラインが解説

みなさんは雪崩が発生しやすい場所について知っていますか。国土の半分以上が「豪雪地帯」に指定されている日本では、冬の時期になると毎年のように「雪崩」による災害が発生していることから、政府広報オンラインの公式Xアカウント(@gov_online)が注意を呼びかけています。

■「急斜面」「植生がまばらな場所」

政府広報オンラインサイトによると、集落を対象とした雪崩の危険箇所は全国で2万カ所以上もあるといいます。雪崩は最大時速が200kmとスピードがとても速いため「発生に気づいてから逃げることは困難」だといいます。そこで、「雪崩が発生しやすい場所や条件」をあらかじめ知り、雪崩から身を守ることが大切とのこと。

雪崩が起こりやすい場所として「急斜面」「植生がまばらな場所」などがあげられるそうです。

▽急斜面

一般的に、傾斜が30度以上になると発生しやすくなり、特に35度から45度が最も危険と言われているそうです。スキー上級者コース(傾斜30度程度)と同程度なことや「落石注意」の標識が設置されていることが急な傾斜の目安です。

▽低木林やまばらな場所

中高木が密に生えている斜面では雪崩が発生しにくい一方で、低木林やまばらな植生の斜面では雪崩発生の危険が高くなってしまうようです。また、「笹や草に覆われた斜面」などは裸地よりも発生しやすい地形とのこと。

■簡単におおよその角度を知る方法

投稿では、傾斜のおおよその角度を知るための簡単な方法も紹介しています。個人差が大きいので注意が必要ですが、親指を上にした状態で腕をまっすぐ前に伸ばした時の「握りこぶし一つ分=約10度」だそうです。

また、雪崩の発生には気象条件も関係しており、前兆現象にも注意が必要です。

集落や山間の道路、スキー場や観光地などといった様々な場所で雪崩災害は起こっているため、豪雪地帯で暮らす人々だけでなくレジャー目的で訪れる多くの観光客も雪崩災害に巻き込まれる恐れがあるとのこと。それを回避するためにも、雪崩に対する正しい知識を深めておきましょう。

▽出典

・政府広報オンライン公式X/雪崩が発生しやすい場所とは

・政府広報オンラインHP/最大で時速200㎞ものスピードに!雪崩から身を守るために

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