みなさんは、「飲食店でのマナー」だと思うことにはどのようなことがありますか。株式会社リクルート（東京都千代田区）の調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が、全国の20～60代の男女1035人（男性517人・女性518人）に調査をしたところ、「米粒などを残さずきれいに食べる」が1位となりました。一方、飲食店で”行ったほうが良いと思うものの、省略してしまう”ことは「写真を撮るときに店員の許可を取る」が最も多かったそうです。

調査は2023年7月にインターネットで実施されました。

まず、自身について「飲食店でのふるまい（ナイフ・フォークの使い方などのテーブルマナーではなく、お店や店員さんに対しての気遣いなど）が良いほうだと思いますか」と聞いたところ、全体の87.0％が「良いと思う（良いと思う+どちらかというと良いと思うの計）」と回答しました。これを年代別にみても、すべての年代で8割を超えており、最も高かったのは「60代」の92.9％でした。

次に、飲食店で「行ったほうが良いと思うこと （”マナーだと思う”と”マナーだとは思わないが行ったほうが良いと思う”の計）」ランキングをみると、1位「米粒などを残さずきれいに食べる」（83.8％）、同率2位「テーブルの上に荷物を置かない」「店員に敬語を使う」（いずれも81.6％）、4位「退店時に『ごちそうさま』を店員に言う」（77.3％）、5位「席で電話をしない」（76.9％）という結果になりました。

一方、比較的「行わなくても良い」と思われていることは「退店時に『ごちそうさま』だけではなく、食事の感想も伝える」（31.1％）、「食べ終わったお皿を重ねる」（43.8％）、「食べ終わったらテーブルを拭く」（46.6％）でした。

なお、「マナーだと思う」の回答が最も高かったのは「席で電話をしない」（51.0％）、「マナーだとは思わないが、行ったほうが良いと思う」が最も高かったのは「退店時に『ごちそうさま』を店員に言う」（47.8％）でした。

一方、飲食店で「実際に行っていること」では、1位「米粒などを残さずきれいに食べる」（92.6％）、2位「店員に敬語を使う」（90.5％）、3位「紙ナプキンなど自分で使ったものはまとめておく」（90.0％）、4位「少なくとも人数分の品数を注文する」（87.6％）、5位「テーブルの上に荷物を置かない」（87.5％）という結果になりました。

ちなみに、「行ったほうが良いと思う」の割合に対して、「実際に行っている」の割合が特に低かったものは、「店内や料理の写真を撮るときに店員に許可を取る」（行ったほうが良いと思う64.7％・実際に行っている34.4％）でした。

逆に、「紙ナプキンなど自分で使ったものはまとめておく」（行ったほうが良いと思う74.3％・実際に行っている90.0％）、「食べ終わったお皿を重ねる」（行ったほうが良いと思う43.8％・実際に行っている58.7％）などは、「行ったほうが良いと思う」人よりも「実際に行っている」人が多くなっていました。