中華圏投資家の約9割「日本の不動産を買うタイミングは“今”」 重視するポイントは「利回り」「資産価値」

昨今、中華圏の投資家の間で⽇本不動産への関⼼が⾼まっていると聞きます。株式会社神居秒算(東京都港区)が実施した、中華圏投資家向け「日本不動産への意識調査2023」の調査結果によると、中華圏の投資家の約9割が「日本の不動産を買うタイミングは“今”」と回答しました。また、日本の不動産を購入する際に重視するポイントは「利回り」や「資産価値」に回答が集まったそうです。

調査は、中華圏(中国、台湾、香港)在住の男女329人を対象として、2023年9月~12月の期間にインターネットで実施されました。

調査によると、87.5%の人が「今は日本不動産に投資するタイミングだと思う」と回答。同社は、「こうした背景には、2022年3月中旬頃から始まった円安傾向が考えられ、なかでも中華圏の個人投資家は、この傾向が2024年も続くと考えているようです」と分析しています。

また、「日本不動産の魅力」について複数回答で答えてもらったところ、「世界的に見て日本円は価値が落ちにくいため、不動産の価値も落ちにくい」(59.0%)、「空室率が低く、安定した収入源を作ることができる」(51.9%)、「他の先進国より、不動産価格が安い」(42.0%)といった回答が上位に並びました。

さらに、「日本の不動産を購入する時、一番重視するポイント」を複数回答で答えてもらったところ、「利回り」(45.6%)や「資産価値」(43.5%)といった回答が上位を占めました。

同社は、「この結果は中華圏と日本の不動産に対する価値観の違いが考えられます」としたうえで、「中華圏は日本と比較して『土地・不動産』を子孫に代々残せる『資産』として見る文化が根強いようです」とコメントしています。

最後に、「今、購入したい不動産のタイプ」を複数回答で教えてもらったところ、「アパート・マンション」(53.2%)、「戸建て」(43.2%)、「ビル一棟」(22.5%)、「宿泊施設」(18.5%)などが上位に挙げられました。

同社は、「昨年との違いの1つに『宿泊施設』の回答者増加が挙げられます。旧正月や国慶節などの大型連休を利用した旅行などで実際に日本へ滞在したことで、日本への愛着が強まり、日本の不動産投資を検討する可能性が考えられます」と考察しています。

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【出典】

▽株式会社神居秒算/中華圏投資家向け「日本不動産への意識調査2023」

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