不要になった感染防止アクリル板→卒業記念のフォトスタンドに再利用 関西大学が卒業生7000人に贈呈
関西大学(大阪府吹田市)は、3月に卒業する大学生・大学院生を対象に、学内で使っていたアクリル板パーテーションを再利用したフォトスタンドを卒業記念品として贈る。
関西大では新型コロナウイルスの感染対策として、計約800枚のパーテーションを購入。食堂や教室などに設置していたが、昨年5月の5類引き下げに伴って撤去した。
廃棄するのではなく有効に活用できないかと、大学が企画。大学教育後援会も費用面で協力し、業者に作り替えを依頼した。パーテーションを消毒し、横12センチ・縦16センチの大きさに切り出して新たな命を吹き込んだ。
学部生の卒業式は19日、大学院生の学位記授与式は21日に開かれ、計約7000人に贈呈される。フォトスタンドとともに「皆さんとは、キャンパスの中で授業やランチの時に一緒に過ごさせてもらいました。 関西大学アクリル板一同」との、しゃれのきいたメッセージカードも同封されている。
今年卒業する学部生は、コロナ禍が始まった20年春に入学。入学式が中止になるなど学生生活の大半をさまざまな制約の中で過ごしてきた世代だ。大学の担当者は「コロナ禍に屈せず、強く逞しく駆け抜けた大学生活の証にもなれば」としている。
(まいどなニュース・小森 有喜)
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