中国での「日系企業の資本金」ランキング 自動車メーカーや銀行業が上位に
与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(東京都中央区)の連結子会社である「利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(以下、リスクモンスターチャイナ/略称「利墨」)」は、このほど「利墨リスモン調べ 中国に進出した日系企業の資本金ランキング」の結果を発表しました。中国国内の法人登記情報を基にした同調査によると、「トヨタ自動車」(資本金:233億1518万元)が1位となり、自動車メーカーが上位を占める結果となったそうです。
調査は、中国において2023年3月時点で開示されていた日系企業の法人登記情報を基に、中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業と、そのグループ企業(株式保有率50%以上の会社及びその会社が50%以上支配している会社) 合わせて2万7968社を対象に実施されました。
その結果、「中国での日系企業の資本金ランキング」の1位は、自動車製造業の「トヨタ自動車」(資本金:233億1518万人民元)でした。続く2位は、シャープの完全子会社である「堺ディスプレイプロダクト(電子部品製造業)」(同:210億人民元)、3位は「日産自動車(自動車製造業)」(同:167億人民元)、以下、4位「パナソニックホールディングス(電気機械器具製造業)」(同:124億9609万人民元)、5位「本田技研工業(自動車製造業)」(同:102億5184万人民元)と続き、ランキング上位10社のうち5社が自動車製造業となりました。
また、6位「三井住友銀行(銀行業)」「三菱UFJ銀行(銀行業)」(いずれも同:100億人民元)、8位「みずほ銀行(銀行業)」(同:95億人民元)など、銀行業が3社ランクインしていました。
この結果について同社は、「自動車製造業は、生産に多くの機械や設備が必要で、それに伴い大規模な投資が求められます。また、広い市場をカバーするためにも、相応の資本金が必要となります」と説明。
さらに、「一方、銀行業では『商業銀行法』によって資本金の最低限度額が定められており、それぞれ10億元(全国銀行)、1億元(都市銀行)、5千万元(農村銀行)となっています。また、資本金の最低要件を満たすことはもちろん、資本金の額が銀行の信用度に直結するので、信用を確保するために比較的多額の資本金を設定することが一般的です。これらの業界では、資本金が事業の規模や市場での立ち位置を左右する重要な要素となっています」と述べています。