ゆったりバスタイム→頻度が高いほど「幸福度」も高い 健康に影響
株式会社バスクリン(東京都千代田区)は、このほど東京都市大学人間科学部の学部長である早坂信哉教授の研究グループと共同で実施した「成人の入浴習慣頻度とQOL、健康状況との関連」についての調査結果を公表しました。同調査によると、浴槽入浴の頻度が高いほど「幸福度」が有意に高いことが分かったそうです。
調査は全国の20~60歳の男女300人を対象として、2022年12月にインターネットで実施されました。
まず、「浴槽入浴とQOL」との関連について、浴槽入浴の頻度を高頻度(週4回以上)と低頻度(週3回以下)の2群に分けて解析した結果、高頻度群では「幸福度」「主観的健康感」「睡眠の満足感」での得点が高く、特に「幸福度」では有意に高いことが分かったといいます。また、「幸福度の理由」としては、「家族関係との有意な関連」が認められたそうです。
さらに、高頻度群では「健康診断において指摘事項がない」割合も多い傾向が明らかとなり、健康状況の良好化にも寄与する可能性が示唆されたといいます。
そのほか、高頻度群は「入浴条件(湯温や入浴時間など)」についての意識も高いことから、「入浴法の意識得点(0~10点)」(※)では、高頻度群の得点が有意に高くなっていました。この理由として「免疫力を高めたい」「代謝を良くしたい」との有意な関連が認められたそうです。
(※)入浴法の意識得点:入浴時のお湯の温度、入浴時間、入浴剤使用などの意識(とても意識する10点-全く考えていない0点)