愛犬が毎日庭でおしっこ→芝生がふさふさに急成長!?「栄養満点の肥料かよ」専門家が推測する理由とは

愛犬のトイレを2年間、自宅の庭にさせていたら、芝生が急成長した-。そんな不思議な事象が、SNS上で話題になっている。飼い主によると、愛犬は屋外でトイレをするのが好きで、2021年から自宅の庭で小便するように。放置していると、翌年の夏には小便した部分だけがすくすくと育った。冬枯れする芝生の中、直径150センチほどの楕円形だけが茂ったシュールな状態になっているといい、飼い主も「そろそろ芝刈り機を入れないと」と苦笑。ネット上でも「栄養満点の肥料かよ」との声が上がっている。

Xに投稿したのは、保護犬・ハクちゃん(メス、4歳)の飼い主で、静岡県在住の女性。大便は散歩時にするが、小便は自宅の庭でするという。起床後はすぐに庭に出て小便をするのがルーティンだ。最初は芝生が少し茂っている場所でトイレをしていたため、芝生の成長に気付かなかったが…。翌年の夏にはトイレにバッタが増え、草むらのようになっていたという。

ちょっぴり気まずいのは、友人の犬が遊びに来た時。犬たちはトイレの茂った部分が気持ちいいのか、ごろんと寝転んで芝生に体を擦ることも。「『あっ…やっちゃった』と思いつつ、茂った部分がトイレだと説明しています」と女性。「みんな『えっ』と驚きつつも犬の好きなようにさせています。帰ってからシャンプーされたり、濡れタオルで拭かれたりしているんだと思います(笑)」と話す

■戦後は人間の糞尿が肥料だった時代も

犬の小便が電柱の根元を腐食させたり、一部の植物を枯らしたりする問題も指摘される。でも、今回はどうして芝生を成長させたのだろう。園芸に詳しい専門家は「犬の尿の成分が分かりませんので何とも言えませんが、第二次世界大戦後、人間の糞尿が肥料だった時代はありました」と話す。当時は直接畑に施肥したり、堆肥を作る際に落ち葉や藁にかけたりしていたという。

人間の尿には窒素、リン酸、カリウムなど植物の三大栄養成分を含んでおり、肥料として有効。「尿は土壌中に入ると、尿素は土壌微生物の働きで速やかにアンモニアと二酸化炭素に分解され、アンモニアはそのまま、もしくは細菌の作用で硝酸となって植物に吸収されるので窒素肥料として有効と考えられます。今回のケースも土壌の中で、何らかの反応があったのではないでしょうか」とする。

一方、園芸関係者としては「散歩などで小便をしたまま放置するのは衛生的にも問題。推奨はできません」とした。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス