ウルトラ兄弟…勢ぞろいすると「大ピンチ」に陥る説 死刑!全滅!最後の日!…トラウマ級のエピソードが続々
2024年1月27日よりテレビ東京系列にて『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』が放送されます。本作品の予告動画には複数のウルトラマンが登場し、どんな展開になるのかワクワクしているファンも多いでしょう。しかし、昭和のウルトラマンシリーズでのウルトラ兄弟が登場するエピソードを見ると、敵との戦いに苦戦するなど戦果はイマイチでした。
■…死刑! ウルトラ5兄弟
例えば、1972年に放送された『ウルトラマンA』第13話「死刑! ウルトラ5兄弟」を見ていきましょう。同話では、空に浮かぶ「ゴルゴダの星に集まれ」とのウルトラサインを確認した主人公の北斗星司と南夕子が、ウルトラマンAに変身してゴルゴダ星に向かいます。ゴルゴダ星でほかの4兄弟(ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック)と合流するのですが、この集合は異次元人ヤプールが仕掛けた罠だったのです。
ウルトラ兄弟全員の弱点が低い温度であることを見抜いていたヤプールは、冷凍装置を用いて彼らを追い詰めます。さらにヤプールはエースのいない地球に超獣バラバを送り込みます。バラバを倒すためにウルトラ兄弟はエネルギーをエースに託し地球に向かわせるも、ウルトラ4兄弟を人質にヤプールから戦いをやめるよう脅され、ピンチに陥るのでした。
■…全滅! ウルトラ5兄弟
また『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」でもウルトラ兄弟が登場します。同話ではヒッポリト星人に戦いを挑むものの、ブロンズ像にされてしまうエースの姿が描かれました。
このピンチにウルトラ4兄弟が駆けつけるのですが、エース同様に次々とブロンズ像にされてしまう絶望的な展開が繰り広げられます。このエピソードを見た視聴者からは「ウルトラ兄弟を1人で倒したヒッポリト星人が不気味で恐ろしかった」「ウルトラ5兄弟が全員ブロンズ像にされて絶望した」など、トラウマになるほどの衝撃を受けた思い出を語る声が見られました。
■…ウルトラ6兄弟最後の日!
その他、『ウルトラマンタロウ』でもウルトラ兄弟が登場する衝撃回がありました。それが第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」です。前のエピソード第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」でウルトラの国の破壊を目論む宿敵・テンペラー星人を1人で倒したタロウは、自信過剰になってほかの兄弟のアドバイスを聞かなくなってしまいます。ただタロウが倒したテンペラ-星人は影武者で、その後、本物のテンペラー星人の策略によってタロウは捕まってしまうのでした。
テンペラー星人はウルトラ兄弟用に開発した「ウルトラ兄弟必殺光線」でタロウの正体である東光太郎を痛めつけ、ウルトラ兄弟をおびき寄せることに成功します。ウルトラ兄弟はZAT隊員たちの姿を借りて光太郎を救出するのですが、テンペラー星人のスペクトル光線によって正体が明らかにされてしまうのでした。さらに彼らはウルトラ兄弟必殺光線で追い打ちを受けてピンチに陥ってしまいます。
ここまで見てきたウルトラ兄弟が集まるエピソードでは、絶対的なヒーローであるウルトラマンたちが敵の罠にはまる姿が描かれています。ウルトラ兄弟が敵に翻弄される様子から「ウルトラ兄弟が脇役で登場すると負けるという印象がある」といったファンの声が見られるほどです。
ただいずれのエピソードも最後には主人公のウルトラマンが逆転で敵を倒しています。敵が強ければ強いほど、逆転勝ちをした時の感動は大きくなるのもウルトラマンシリーズの面白いポイントといえるでしょう。
(海川 まこと/漫画収集家)