80年近い年月を経て…持ち主の元に帰ってきた「奇跡の蓄音機」が話題に メルカリで発見…93歳祖母「これじゃ!間違いない!!」

80年近い年月を経て持ち主の元に帰ってきた"奇跡の蓄音機"がX(旧Twitter)上で大きな注目を集めている。

「婆ちゃんが『昔にビクターの蓄音機を持っていた』という話をしていて、その中で『蓄音機の左側の飾りの木枠に荷物をぶつけて曲げちまった』と言っていて」と投稿したのは蓄音機、SPレコード蒐集家の梅園眞澄さん(@Masumi_8620)。

この蓄音機は梅園さんの祖母の家庭で約90年前に購入したもの。終戦後、金策のため泣く泣く質屋に入れ行方知れずになってしまったが、昨年、梅園さんが偶然それを発見し、買い戻したということだ。「『まさかとは思うけどこんなの?』と、蓄音機についていた傷の写真を見せたら目を真ん丸にして『これじゃ!間違いない!!』と。こんな運命あるのかねぇ?」と数奇な運命に驚いている。

 奇跡と言えばいいのか、運命と言えばいいのか、この心動かすエピソードに対しXユーザー達からは

「1番好きな持ち主の所に戻って来たのかもね」

「骨董品買う時、持ち主だった人に大切に使うねって伝えられたらいいのになぁっていつも思っているんですけど、それが家庭内で叶うなんて素敵ですねー高価な物につけた傷って結構忘れないので私はお婆様のものだなって信じています笑」

「胸いっぱいになる素敵なお話をありがとうございます…!蓄音機も喜んでそう!」

など数々の驚きの声、感動の声が寄せられている。

■投稿者さんに聞いた

梅園さんに話を聞いた。

ーーお祖母さまは今おいくつでしょうか?

梅園:1931年・昭和6年生まれの93歳です

ーーこの蓄音機を発見した経緯は?

梅園:私が趣味で戦前の家具や道具を集めており、その中で蓄音機への興味がわき、メルカリで探していたところ、この蓄音機を発見し、購入に至りました。

ーー奇跡の再会ですね。

梅園:祖母が「これで間違いない」と言った時、最初は「さすがに思い違いだろう」と疑ってはいましたが、祖母は記憶力が良く、冗談や嘘を言うような人ではありません。同時に、この蓄音機の機構や使い方を言い当てていたので、ますます現実味を帯びてきて、確信へと変わりました。

ーー反響への感想を。

梅園:正直、ここまで反響を呼んだことに驚きを隠しきれません。ですがこれを機に、是非とも皆さんも私と同じように、身近なものに注目していただき、その歴史や背景などに思いを馳せてもらいたいです。きっとそこには驚きや新たな発見があると思います。

   ◇   ◇

蓄音機は今も梅園さんにより現役で使用されているということ。

梅園さんのXアカウントではこの蓄音機でレコードをかける動画も公開されているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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