【訳あり物件】3人に1人が「興味あり」…いくらぐらいなら住んでも良い?
普通の物件よりも家賃が安くなると言われている訳あり物件。みなさんは、いくらぐらいなら住んでも良いと思いますか。全国の10~60代以上の男女653人に調査をしたところ、約3人に1人が「訳あり物件に興味がある」と回答しました。その一方で、いくらの割引なら住んでも良いと思いますかという質問には「どんなに割引があっても住みたくない」が最多となったそうです。
不動産情報メディア『幸せおうち計画』を運営する株式会社AZWAY(東京都豊島区)が、2023年12月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、「訳あり物件に興味がある」人は33.8%。一方、「興味はない」と答えた人は50.5%、「わからない」が15.6%という結果になりました。
また、全体の72.9%が「訳あり物件に抵抗がある」と答えており、訳あり物件に興味はあるものの、抵抗もある人が多いことがうかがえました。
では、どのような条件なら「訳あり物件に住んでも良い」と思うのでしょうか。複数回答で答えてもらったところ、「訳ありの種類」(401人)が最も多く、次いで、「価格が安い」(363人)、「立地がいい」(264人)といった回答が上位に挙げられました。
ちなみに、「具体的な訳ありの種類」については、「自宅での自然死は受け入れられる」(50代女性)、「死人が出ていなければ一度考える」(20代女性)といった意見が寄せられた一方で、「自殺や殺人の場合は、半額でも住みたくない」(60代以上男性)、「訳ありはイメージが悪いから住みたくない」(30代女性)といった声もみられました。
さらに、「いくらの割引なら住んでも良いと思いますか」と聞いたところ、「どんなに割引があっても住みたくない」(20.4%)が最多となったほか、「30~40%」(18.1%)、「40~50%」(17.3%)、「50~60%」(14.5%)などが上位に挙げられました。
なお、実際に「訳あり物件に住んだことがある」と答えた人は全体の5.2%で、具体的な「訳ありの種類」は「自殺」(8人)、「孤独死等」(5人)、「心霊現象」(3人)などが挙げられ、「事故物件」が多いことが分かりました。
回答者からは、「一人暮らしが始めてで慣れておらず、訳あり物件と知らずに住んでしまった」という声もみられ、不動産会社での確認が重要であることがうかがえました。