シビックに「バーカ!」「犯人は現場に現れる」張り込んだ友人が翌日、現場で見たものは
ホンダのシビックが何者かに「バーカ!」と落書きされました。「一体誰が…」いわれのないイタズラ行為に立ち上がったのはシビックオーナーの幼なじみでした。「また犯人が現場に来るかもしれない」。翌日、落書きされた商業施設の駐車場を訪れた幼なじみの友人は、落書きしたとみられる人物の車を発見しました。
友人は警察に通報し、警察に対して男性は落書き行為を認めたといいます。なぜ落書き男を見つけられたのでしょう。シビックのオーナーである ににいちさんと友人のSquallさんに聞きました。
ー落書きされた状況について教えてください。
ににいちさん「2月9日午後7時ごろ、兵庫県三田市にあるイオン三田ウッディタウン店の立体駐車場で被害に遭いました。黒い軽乗用車の男性がシビックに近づき、『トントントントン』とする音がした後、去っていく様子をドライブレコーダーが撮影していました。駐車中も稼働するレコーダーだったので。
落書きされたのは僕のシビックのリアウイング部分になります。(書かれたのは)恐らく『バーカ!』だとは思うのですが、あまりに字が崩れてたので、来てもらった警察の方と『バーカ!って書いてるように見えるけどよく分からんなぁ』みたいな話をしてました」
落書き被害の翌日、ににいちさんの友人Squallさんが再び現場に現れた男性を見つけ、警察に通報しました。
ににいちさん「Squallくんは僕の小学校時代からの先輩で、今でもよく遊んだりする仲です。詳しくは彼に聞いてみてください」
ということで、ににいちさんに代わって男性を見つけたSquallさんに聞きました。
Squallさん「ドラレコに映っていた車は発見したのは、落書き被害翌日の2月10日午後6時20分ごろ、イオン三田ウッディタウン店の立体駐車場4Fでした。前日の夜7時ごろ、ににいち君の車に落書きがされており、『ドラレコに映っていた車がいるのか確認しよう』と立体駐車場に上がりました。そしたらドラレコに映っていた同じナンバーの黒い軽乗用車が駐まっていたので、すぐさま通報した次第です。前日と同じ時間帯、同じ場所に車が駐まっているとは思っていませんでしたが、同行していた車仲間の友達の助言を受けて、現場へ行った次第です」
ー落書きしたとみられる人物は。
Squallさん「50代くらいの男性でした。通報を受けて警察の方が到着された直後、シビックに落書きしたと思わしき男性が店の外に現れ、挙動不審にウロウロしている所を警官の方と僕と車仲間の3人で追いかけ、話しかけました。職務質問する中で落書きを認めたと警官から聞いています」
動機については、「シビックが駐車した際、車の頭を振ったことを男性が驚き、報復のような形で落書きした」という趣旨を語ったといいます。
Squallさん「『ににいち君が泣き寝入りしなくてよかった』というのが正直なところです。SNS上でしょっちゅう落書き被害の投稿を目にしますが、ドラレコが付いておらず迷宮入りになるケースがほとんどだと聞きます。今回は偶然が重なって運良く見つかったのかなと思います」
「ににいち君と僕の妹は小学校以来の同級生で、僕とににいち君とは共通の趣味があり、また通学のバスも同じ方面だったこともあって仲良くなりました。15年来の仲です。一時はお互い連絡先を消すほどの大ゲンカもしましたが、今となっては彼とは毎週会うレベルの親友です」
ににいちさんは「落書き男を見つけてくれた彼には頭が上がりません」とSquallさんに感謝します。そしてドライブレコーダーを付けておく重要性を認識したと言います。「ドライブレコーダーが無ければ泣き寝入りだったと思いますし、駐車中も録画されているタイプのレコーダーだったのが本当に大きかったと思います」と話していました。
なお、落書きされたリアウイングの補修費については「僕自身で日頃からDIYで車を綺麗にしたりしていたため、特に費用はかかりませんでした」とのことでした。
(まいどなニュース・伊藤 大介)