「たばこ休憩が一番納得がいかない」…非喫煙者の6割が同じ部署で働く人の喫煙は「不快」と回答
心幸ホールディングス株式会社(兵庫県尼崎市)は、このほど喫煙者と同じ部署で働いている非喫煙者の会社員107人を対象とした「タバコの喫煙と業務生産性の関連調査」の結果を発表しました。同調査によると、喫煙者のタバコ喫煙について、6割以上が「不快」と回答しました。また、不快に思う理由は「本人からタバコの臭いがするから」が最多だったそうです。
調査は2024年1月にインターネットで実施されました。
調査によると、同じ部署で働いている喫煙者のタバコ喫煙について、全体の60.8%が「不快に思う」(非常にそう思う29.0%、ややそう思う31.8%)と回答。「不快に思う」と答えた65人にその理由を複数回答可で答えてもらったところ、「本人からタバコの臭いがするから」(80.0%)、「タバコ休憩が黙認されているから」(43.1%)、「タバコ休憩で業務が滞るから」(38.5%)などが上位に挙げられました。
回答者からは、「たばこ休憩が一番納得がいかない。禁煙者も同じだけの休憩が必要」「匂いが身体についており喫煙していない時も不快感がある」「社屋の玄関で堂々と吸っていて来客の印象が悪くなる」といった声が寄せられています。
さらに、「同じ部署に喫煙者がいることで起こる職場への影響」については、「タバコの臭いにより周りの印象が悪くなること」(49.5%)、「休憩時間が不均衡になること」(43.9%)、「空気の質が落ちること」(33.6%)などが上位に並びんだほか、「周りの人の集中力が切れ、業務生産性が落ちること」(15.9%)といった回答もみられました。
「周りの人の集中力が切れ、業務生産性が落ちること」と回答した17人に「業務生産性が落ちる場面」を聞いたところ、「タバコ休憩で連絡が取れないとき」(64.7%)、「タバコ休憩で喫煙者が席を立つとき」(64.7%)、「タバコの匂いを感じたとき」(64.7%)などが上位に挙げられました。
次に、タバコが苦手という気持ちを、周囲の人に伝えるのは難しいと思いますか」と聞いたところ、全体の52.4%が「そう思う」と回答。さらに、タバコを吸う人と一緒に仕事をすることについて、53.3%が「抵抗がある」と回答しています。
続けて、「周囲の喫煙が原因で退職を考えたことがありますか」と聞いたところ、「考えたことがあるが、退職はしていない」が7.5%、「過去に喫煙が原因で退職したことがある」が4.7%という結果になりました。
また、喫煙が原因で退職を考えた13人にその理由を複数回答可で答えてもらったところ、「オフィスでの分煙が行われておらず常にタバコ臭いから」(46.2%)、「喫煙者のデスクが近くにあり、タバコ臭いから」(30.8%)、「喫煙者との会話で臭いを感じるから」(30.8%)などが上位に。
ちなみに、喫煙者の割合が多いことが理由で「入社を辞退した、もしくは諦めた経験がある」人は全体の7.5%となりました。
最後に、「業務中、喫煙者が多い環境で”やってられない!”と感じた瞬間」を複数回答で答えてもらったところ、「タバコ休憩をしている喫煙者と業務量が明らかに異なると感じたとき」(33.6%)、「タバコ休憩で一度に多くの社員が席を外すとき」(29.0%)、「タバコ休憩をしている喫煙者が優遇されて昇進したと感じたとき」(16.8%)という回答が上位に挙げられました。
また、自由回答では、「会議等でタバコ休憩の人をまっていて遅くなるとき」「昼食の買い物のついでにタバコを頼まれた事があり、先輩だったので断れず、嫌な思いをした」「喫煙所の吸い殻の片付けや、清掃を喫煙者が自分でやらずに会社の経費を使っていること」といった声が寄せられたそうです。
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調査を実施した同社は、「企業は、全ての従業員が快適且つ平等に働ける環境づくりに努めるべきであり、根本的な意識改革も急務と言えるでしょう」と述べています。