くしゃみ鼻水目のかゆみ 助けて!ライオンお洗濯マイスター 「花粉を付けない、持ち込ませないための4つのポイントがあるのです」
関東地方で昨年より2週間早く春一番が吹くなど、暖冬傾向が続きます。まだ春とは言えないこの時期にして、花粉飛散に悩む人も多いではないでしょうか。悩ましい花粉への対策は万全にしておきたいものです。
特に注意すべきは、外出時などに衣類についてしまう花粉。花粉がついた衣類のまま部屋の中に入り放っておけば「花粉と同居」状態です。ライオン株式会社お洗濯マイスター、片木徹也さんに適切な洗濯策を聞きました。
■「衣類についた花粉を気にする人」は8割弱!
本題の前に、日本人はどれだけ衣類についた花粉を気にしているのでしょうか。2021年にライオン株式会社が実施した調査では、8割弱が「衣類についた花粉を気にする」という結果となりました。そういった人に向けて片木さんに対策を聞きました。大切なのは以下の4つのポイントです。
1.花粉が付きづらいコーディネイト
2.室内に入る前に花粉を落とす
3.洗濯時の柔軟剤の使用
4.部屋干し
これを守るだけで、衣類に付着した花粉を抑制することができると言います。
■「衣類の花粉対策」4つのポイント
1.花粉が付きづらいコーディネイト
花粉の付着量は、生地の素材によっても異なる。生地の凹凸に花粉がひっかかりやすいウールセーターやフリースなどは花粉が付着しやすくなる。また、静電気も花粉の付着に影響する。ウールセーターやフリースでも、静電気の発生を抑えると付着量は少なくなる。
2.室内に入る前に花粉を落とす
「家に入る前」に手または洋服ブラシで出来るだけ払い落とす。衣類用粘着ローラーを使うと手では払いきれなかった花粉を取り除くことができる。そして花粉を払った後、手はすぐに洗うようにする。
3.洗濯時の柔軟剤の使用
静電気対策に有効なのが洗濯の仕上げに使う柔軟剤。衣類を柔らかくし、繊維の表面を滑らかにし、すべりを良くすることで、静電気が発生しにくくなる。また、電気を逃がす働きもある。家庭洗濯ができず柔軟剤が使えない衣類には「静電気防止スプレー」を使用すると良い。
4.部屋干し
花粉シーズンは部屋干しがオススメだが、部屋干し臭が気になる人は「ニオイの原因」となる汚れをしっかり落とし、抗菌効果が高い洗剤と消臭・防臭効果の高い柔軟剤で部屋干し臭を抑えると良い。
■「湿った衣類」にも花粉がつきやすい
着用する衣類の花粉付着には、静電気が強く影響していますが、「干している洗濯物では、実は『湿ったもの』のほうが花粉がつきやすい」(片木さん)といいます。
「花粉シーズンのお洗濯は、部屋干しや乾燥機を使って乾かすのがベストですが、気持ちよく晴れた日や大物をお洗濯したときには『外干しをしたい』と思うこともあると思います。
しかし、花粉は乾いた衣類よりも湿っている衣類に多くつきますので、外干しをする際には、『早朝に干す(花粉の飛散がピークを迎える頃には、ある程度、洗濯物が乾いているようにする)』『乾いたらすぐに取り込む』『花粉をよく払ってから取り込む』の3つのポイントを守ってください。このことで、花粉の室内への持ち込みをずいぶん減らすことができるはずですよ」
今年の花粉飛散予想時期は北海道を除くエリアでは4月中旬まで。北海道は4月下旬から5月中旬いっぱいとなっています。
これから本格的に訪れる花粉の季節。片木さんの洗濯策を参考にしっかり対策をしましょうね。
ライオン株式会社「リディア」
https://lidea.today/
(まいどなニュース特約・松田 義人)