落ち葉を掘ってねぐらに?保護した黒猫はひどい猫風邪だった 完治すると甘えん坊ぶりを発揮 ペロっと舌を出すしぐさが愛らしい
小柄でずんぐりむっくり、まん丸の目で見つめる様子がたまらない黒猫ペコちゃん。
推定5歳ほどのメスで、もともとは個人で保護活動をしている人が、とある公園の猫たちのTNRを実施した際に見つけられました。ペコちゃんは自分で落ち葉を掘ってその中で「ここは私のお家なの」とばかりに丸くなって完全に寝ていたそうです。
■ひどい猫風邪に悩まされていたペコちゃん
保護主はその後、ペコちゃんを動物病院に連れていき、避妊手術と合わせてメディカルチェックもしてもらいました。
診断結果は「猫風邪」。野良猫は、猫風邪を患っているケースが少なくないですが、ペコちゃんは少々重症で、口の中に潰瘍ができ、よだれが多量に出ていました。猫カリシウイルス感染症という猫風邪だと口腔内に症状が現れることが特徴ですが、ペコちゃんもこの感染症にかかっていたのかもしれません。
抜歯などを含む全治療をしたところで、ペコちゃんの体調はみるみる改善。保護主と獣医師の思いを受けて、ペコちゃんは健康を取り戻してくれました。
■「長時間抱っこ選手権優勝候補」
当初保護主は、治療・手術を終えたペコちゃんをそのまま元いた場所にリターンすることを考えていたでしたが、人懐っこいその性格から、飼い猫になったほうがペコちゃんの幸せにつながるのではと思い、里親募集をかけることになりました。里親募集に協力したのが、関西圏を中心に野良猫・保護猫のサポート活動を行う会社「ねこから目線。」です。
「ねこから目線。」のスタッフが、ペコちゃんの里親募集用の写真撮影のために保護主の家を訪ねると、ペコちゃんはなんと30分以上も抱っこされたままでいました
人間大好き甘えん坊というわけで、「ねこから目線。」のスタッフは「長時間抱っこ選手権があったら、確実に優勝できる」と思ったそうです。人間だけでなく他の猫も大好き。近くに猫がいるとペロペロ舐めて毛づくろいをしてあげます。
■不二家のペコちゃん顔負けのかわいい舌出し
現在、ペコちゃんと里親希望者さんとのマッチングは果たせていませんが、たっぷりの愛情を注いでくれ、そして先住猫がいる家庭が望ましいと「ねこから目線。」のスタッフは言います。
ペロッと舌を出すしぐさはは、まさに不二家のペコちゃんも顔負けのかわいさです。こんなにかわいいペコちゃんに近い将来「ずっとのお家」が見つかることを心から願うばかりです。
ねこから目線。
https://nekokaramesen.com
(まいどなニュース特約・松田 義人)