花粉が気になる時期のドライブ…クルマの空調、ずっと「内気循環」でも大丈夫? JAFが教える最適の方法とは
春が近づいてくると、気になるのが「花粉の飛散」。そんな時に、「外気導入」しないで「内気循環」ばかりしている方も多いのではないでしょうか?JAFの公式X(@jaf_jp)によると、「長時間内気循環にしていると、車内の二酸化炭素濃度が高くなり眠気や頭痛の原因になる」とのこと。
花粉はエアコンフィルターでほとんど除去できるそうなので、「外気導入」にするか、内気循環にしている場合も定期的に換気をすることが大切なのだそう。一方で、トンネル内の走行や前方を走行する車の排ガスなどが気になる場合は、内気循環に切り替えましょう。
■「内気循環」と「外気導入」で走行した検証の結果は…!?
JAFは排ガスや花粉を嫌って車の空調を「内気循環」にすることに対し、そのままで問題ないかの検証を実施。同じ車種を2台用意し、「内気循環」と「外気導入」に分けて東京都内の高速道路、郊外・山道、市街地を各1時間ほど走行したそうです。車にはそれぞれ4人が乗車した状態で、二酸化炭素(CO2)や酸素濃度(O2)など車内の空気の質と花粉の量を測定したとのこと。
その結果、市街地で「内気循環」走行をした場合、「外気導入」と比べて車のCO2濃度の最大は約5.5倍の6,770ppmとなったそう。
この検証について、東北大学大学院医工学教授の永富良一氏は「いくつかの研究報告によるとCO2の濃度が3,000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに眠気や頭痛を訴える人が増加します。短時間では問題がないという結果もあるので一概には言えませんが、CO2が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は換気するといいでしょう」と話しています。
▽出典
・JAF 公式X/花粉の飛散が気になる時期…クルマはずっと内気循環でも大丈夫?
・JAF 公式HP/ドライブ中で、空調は「内気循環」「外気導入」どちらがいいの?