「ギャッという叫び声は…」夜に聞こえる音の正体を解説→それでもやっぱり怖かった!?宿坊での宿泊体験

「昨晩はお寺に一人で泊めていただいたものの、屋根の軋みなどあらゆることにビビるがゆえに、ほぼ眠れず朝を迎えました」

たけべ ともこさん(@TA_KE_BE)が、お寺に泊まった時の体験をX(旧Twitter)に投稿、話題となりました。

「京都・伊根の舟屋を見たい」と思い立ち、一人旅に出たたけべさん。宿泊先として、現地のお寺・海蔵寺が運営する宿坊「櫻海(おうみ)」を選択。一棟まるごと一人で貸し切り、自由な時間を満喫できました。

しかし、お寺でひとり夜を過ごすのはやはり怖かったようで…。

■聞こえてくるさまざまな音…でも心配しないで

住み慣れた都会を遠く離れた、お寺という特別な空間で迎えた夜。たけべさんは、いつもは聞こえないような音にも悩まされ、眠れなかったといいます。

いつもと異なる環境でひとり過ごす夜--、心細くなってしまうのは仕方がないことでしょう。また、そのような場所では、「普段なら見えないもの」の存在が頭をよぎることもあるかもしれません…。

しかしながら、たけべさんはXの投稿内で、このようにもコメントしています。

「聞こえてくる声の解説が置かれていたのはありがたかったです」

宿坊では“怖くないよ”と、紙で聞こえてきがちな声の正体について事前に解説してくれていたといいます。

例えば、山の方から聞こえる「キャー」という女性の叫び声のような音。真夜中にこんな声を聞いたら震えあがってしまいそうですが、解説によると実はこれ、シカの鳴き声なのだとか。

このような自然の音についての説明があり、さらにその下には“お墓”について「家族にとって大切な人が眠る場所です、怖くありません」とメッセージが。

たけべさんのXのリプ欄にも、たくさんの反響がありました。

「解説にスピ要素が全くなくてよかった…」

「この解説があると無いとでは大違いですね!!」

「シカはキャーと鳴くことを初めて知りました」

「お墓の説明がすごく良い。たしかに、怖がる場所では無いよね」

「『怖くないよ』の説明、声出して笑いましたw」

「温もりが感じられますね~♪」

このような、安堵の声が寄せられる一方で、このようなコメントも。

「それ以外が聞こえて来たら恐怖やん…」

「声の主がわかると安心するけど、ちょっと違うのが混じってたら...」

「自分も昔泊まったホテルの上、実は最上階だったので何も居ないはずなのに軋む音や、足音、声など聞こえて、とても気味が悪かったです」

他の音が聞こえてきたら…などと想像したり、他の宿泊先で不思議な音を聞いた体験談を紹介する方。やはり人間、不安を拭い去ることはなかなか難しく、つい何かしら不穏な想像してしまいがちなのかもしれませんね。

■建物の木が軋むような「パキッ」という音が怖かった

--お寺での一人での宿泊。やはり音には敏感になってしまうものでしょうか。

たけべさん:一人で宿泊していたため、聞こえてくるあらゆる音に警戒して過ごすこととなりました。昼間は街なかの音や人の気配があるため、音を意識することはなかったのですが、夜は意識することとなりました。

 --具体的にどんな音が聴こえてきましたか?

たけべさん:漁師の町で夜寝静まるのが早いこともあってか、雨の音が非常によく聞こえました。同時に風でそよぐ木の音もよく聞こえ、これは都会ではなかなか体験できないものでした。私が一番怖がってしまったのは、建物の木が軋むような「パキッ」という大きな音で、1時間に1回ほどのペースで、一晩中聞こえてきました。雨の日だったこともあってか、動物の声はあまり聞こえませんでした。

--リプ欄には「解説とは違う音が聞こえてきたら…」と不安がる声がありましたが、他に奇妙に思う音はなかったですか?

たけべさん:奇妙な音は聞こえませんでした。

■豊かな自然、のどかな風景、温かい人々、優雅な時間を満喫。

宿では少々怖い思いをされたたけべさん。ですが、今回の旅はとても良い想い出になったといいます。

自然豊かな風景のなかのんびり過ごし、日本海に面した舟屋の景色もとても美しい--。

現地の人々もとても温かかったいいます。宿泊先のお寺の住職さんはとても親切で、さらには朝に散歩していると、町の人が「おはよう」と声をかけてくれたりしたこともあったとか。

グルメとしては、ここ丹後地域発祥といわれている名物料理“ぶりしゃぶ”を堪能。

さすが、伊根は漁師町だけあって、お魚が大変美味しかったといいます。付近にはコンビニやスーパーが無く、お店も予約しておかないと入れないことも多いそうですが、「事前にお知らせいただいていたので不便を感じることはありませんでした」とのことです。

宿坊も広くて綺麗で、(怖い思いもしたものの)とても良かったそう。朝には読経に参加したり精進料理を食べたりと、「お寺に泊まる」という点で期待していたことがすべて叶ったといいます。

ちなみに、お部屋にはお酒やアイスの入った冷蔵庫もありましたが、そこには「煩悩の扉」と書かれていたとか(笑)。たけべさんは、このネーミングセンスも気に入ったといいます。

  ◇  ◇

「(自身の住んでいる地域から)とても遠いのでなかなか気軽には行けませんが、また訪問したいなと感じる場所でした」(たけべさん)

都会の喧騒を離れ、優雅な時間を満喫したたけべさん。宿坊で怖い思いをされたことも、普段の生活とは異なる空間や時間を過ごせたという意味で、貴重な経験となったようですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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