ドッグラン大好き行動派とマイペースお家ごろごろ派 好対照な保護犬たちを世話する預かりボランティア きょうは新しい仲間がやってきた

全国にはさまざまな犬猫の保護団体があります。大型シェルターを持つ大きな団体もありますが、最も多いのは個人での活動を出発点とした団体です。

こういった団体を支えるのが「預かりボランティアさん」です。救わなければいけない命に直面した際、各団体が提携する預かりボランティアさんたちが引き取り、世話をしたり、トレーニングを行った後、新しい飼い主さんへと譲渡するというのがおおまかな流れです。預かりボランティアさんの家には、おおむね複数の保護犬が一緒に生活しています。

埼玉県・茨城県を拠点に活動を続ける犬保護団体restart dog LIEN(以下、リアン)と提携する、「ねねさん」という預かりボランティアさんの家には、チャイとキナコというメスのワンコが長らく一緒に暮らしていました。この2匹、性格が面白いくらいに違いました。

■何故か自分より小さい小型犬にビビるチャイ

チャイは推定2~3歳で体重は12~13kgほどの中型犬。コリーやシェルティの血が入っているとみられるミックス犬です。チャイの自慢の被毛が汚く見えないよう、ねねさんはいつもブラッシングしています。優雅な印象のチャイは小心者。同じサイズのワンコは大丈夫ですが、小さいワンコを見ると吠えてしまいます。周辺に小型犬が多くいるタイミングでの散歩やドッグランに連れていくのは禁物です。

ねねさんは周りの様子をよく見ながら外へと連れ出すようにしていますが、11月のある日ポカポカ陽気に誘われて、ねねさんはチャイとキナコをドッグランに連れていきました。キナコは「今日は出かけたくないのよー」と車に乗ることを拒否したため、チャイだけをドッグランに連れていくことにしました。

この日のドッグランは幸いチャイのほかに2匹だけ。しかも、小型犬はおらず、他のワンコたちと仲良く楽しそうに走り回ることができました。

■人間不信だったのに馴れるとヘソ天で眠るキナコ

この日はお留守番だったキナコ。真っ白の被毛のミックス犬で、チャイより一回り小さめです。ただし、チャイはキナコのことが大好きで吠えたりすることはありません。

キナコは体を動かすよりもマイペースでのんびり過ごすことが大好きです。ねねさんの家に来た当初は、人間不信からなでさせてくれることもありませんでしたが、馴れた頃には思いっきりヘソ天してガーガー眠るような大物感があります。

チャイは小心者なところがありつつも体を動かすが大好き。キナコはのんびりマイペース。2匹の性格はこんな違いがあり、だからこそ仲良く暮らせていたのかもしれません。そして、この性格が違う2匹をねねさんはいつも愛おしく思い、お世話をし続けていました。

■チャイの卒業後、ねね家は3匹になった

長らくねねさんの家で過ごしていたチャイとキナコですが、2023年末に「チャイを迎え入れたい」という里親希望者さんが現れ、一定期間のトライアルを経て、見事「ずっとのお家」をつかむことになりました。ねねさんはチャイの卒業を少し寂しく思いながらも、幸せの一歩を踏み出してくれたことを喜びました。

相棒がいなくなり、寂しがるのではないかと心配されていたキナコですが、やっぱりマイペース。寂しそうな様子は見せず、食欲が増してふっくらと太ってのんびり過ごしています。

チャイが巣立ったことで、ねねさんの家には新しいワンコ2匹がやってきました。キナコと同じ真っ白のメスのワンコです。新しい2匹もねねさんの優しさに触れ、すぐに家に溶け込み元気いっぱい。そしてキナコは相変わらずマイペースながら「散歩は私のほうが上手よ?」とかわいい先輩風を吹かすこともあるようです。

預かりボランティア・ねねさんの家では、かわいいワンコたちが出入りしながら幸せの第二の犬生を目指しています。

犬保護団体restartdog LIEN

https://restartdoglien.jimdofree.com

リアン・インスタグラム

https://www.instagram.com/restartdoglien/

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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