高齢者が餌を与えていた猫に赤ちゃんが… 運命を感じた子猫、まるで『家政婦は見た』な行動がかわいすぎた
■野良猫に餌与えていた高齢者が施設に入所
キキちゃん(2歳・メス)は、生後2ヶ月の時に保護された。
庭で2匹の野良猫に餌を与えていた高齢者が施設に入所。その後、2匹は4匹ずつ子猫を出産した。その後、近所に住むAさん宅に子猫たちを連れて遊びに来るようになったという。2021年6月、Aさんは、TNR活動をしている愛護団体に不妊手術ができないか相談した。
団体は、母猫含め10匹のTNRを予定していたが、8匹の子猫はみんな疥癬にかかっていた。そのため、治療をしてから術後保護したそうだ。キキちゃんたちは生後2ヶ月の時に保護されたそうだ。2匹の母猫は、TNRした後、Aさんが見守っている。
■お友達を迎えてあげたい
千葉県在住の山﨑さんは、3歳のアメリカンショートヘアを1匹飼っていた。
「当時、母が認知症になり、私は両親のお世話を一人でしていました。その時、母には何か愛でるものが必要で、私にも癒しが必要だったので迎えました。その後、両親が施設に入った時に、その猫のお友達を迎えてあげたいと思い、猫を探しました。」
ももこさんは、地元のカフェで譲渡会の写真を見て、「この子に会いたい」と思い、譲渡会に参加した。それまでにも愛護団体のインスタなどで写真は見ていたが、その時はキキちゃんだと気づかなかったという。
「8匹の子猫たちは、ケージの中で顔が見えないくらい身を寄せ合い、固まっていました。シャムミックスの子が気になり抱っこさせてもらい、ブルーの目が素敵だったのでその子に決めました。それがキキとの出会いです。実は、譲渡会に行く前から、キキのことをインスタで見て気になっていたのですが、当時はその子だとは知らず、うちに迎えてから知りました。その時は、少し運命を感じました。」
■優しい猫
キキちゃんを迎えた初日。初めての場所なので、最初はケージの中で大人しくしていた。先住猫は、押し入れに1週間ほど隠れていたが、やがて戯れ合うようになった。
「キキは、ケージから出で遊んでいる時は、2時間遊んでも足りないくらい元気の塊のような子でした。」
ももこさんは、預かりボランティアをしているが、キキちゃんは、預かっている子猫と遊んでくれたり毛づくろいしたりしてくれる。
「キキはとても優しい子です。他の子におもちゃを譲ってくれることもあるのですが、しばらくすると扉から顔半分だけ出して、『私の番はまだですか』と無言で圧をかけてきます。まるで『家政婦は見た』の家政婦さんみたい。そんな姿を見ると、申し訳ないと思うと同時に可愛いなと思います。」
ももこさんは、預かり猫と暮らす毎日がキキちゃんのストレスにならないよう、今は、キキちゃんだけと触れ合う時間を作っている。「キーちゃんは、我が家の太陽です。」。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)