【正社員800人調査】理想の年収は「550万円」→現実は「400万円」…理想と現実のギャップ大きく

株式会社マイナビ(東京都千代田区)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、このほど「正社員の賃金不満と副業の意識調査」の結果を発表しました。同調査によると、理想の年収の中央値は「550万円」であったのに対して、実際の年収の中央値は「400万円」となり、理想と現実のギャップは「150万円」と大きく乖離が生まれる結果になったそうです。

調査は、全国の20~59歳の会社員(正社員)800人(副業経験者400人・未経験者400人)を対象として、2023年12月にインターネットで実施されました。

まず、「現在の生活に金銭的な不安を感じますか」と尋ねたところ、全体の65.5%が「不安を感じる」と回答しました。

さらに、「現在の年収に満足している」と答えた人は27.5%と、満足していない人の48.4%を大幅に下回っています。この結果について同サイトは、「実質賃金が減少するなか、生活に金銭的な不安を抱える人が多い」と推察しています。

また、「理想の年収」を聞いたところ、中央値は「550万円」となりました。一方、「現在の年収」については、「400万円未満」が約半数の48.4%を占め、中央値は「400万円」と、理想と現実のギャップは「150万円」にも上りました。

年代別にみると、年収の中央値が最も低いのは20代で「330万円」、最も高かったのは50代の「460万円」でした。

次に、「年収アップに効果的と感じている手段」を教えてもらったところ、「副業」(23.4%)が最多に。これを年代別にみると、40代が27.0%で最も高く、20代が17.0%と最も低くなりました。他方、「転職すること」「社内で成果を出すこと」(いずれも20.5%)では、20代が最も高くなっています。

同サイトは、「社会人生活をスタートさせてから間もない20代は社外で副業をするよりも、まずは自社内で成果を出しスキルを付けて転職をするといった行動が効果的と考えているようだ」と分析しています。

また、「理想の副業月収」は平均「10.5万円」であったのに対して、「実際の副業月収」は平均「5.7万円」と、年収同様、理想と現実でギャップが生まれる結果となったほか、「副業の年収が1万円に満たない」人も59.2%と6割に上りました。

なお、「副業をして感じた変化」については「生活の時間に余裕がなくなった」「やりがいを感じている」(いずれも14.5%)で最多となった一方、「思うような収入を得られていない」(12.8%)といった収入に関する課題も挙げられたそうです。

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