「透けにくいブラの色は」「垂れたバストは元に戻らない」「BカップがFカップに」 高校生に正しい下着の選び方伝授 大阪の女性下着ブランドが授業

先日、大阪の女性下着ブランド「HEAVEN Japan(ヘブンジャパン)」が、地元の高校生に、下着についての特別授業を行いました。「カワイイ」「何となく」「楽そう」…といった理由で下着を選びがちな高校生に「なぜ自分の体に合った下着が大切なのかを伝えたい!」と、スタッフ2人が講師を務め、分かりやすくレクチャーしました。

■赤色の下着は透けにくい!?ポイントは肌と同じ色

授業を受けたのは、大阪暁光高校の1年生。さっそく講師からクイズです!

「白シャツの下に着けるブラジャーの色、ベージュと白で透けにくいのはどっち?」「赤と青は?」「ラベンダー色とくすみピンクは?」

答えは、ベージュと白ならベージュ、赤と青なら赤、ラベンダー色とくすみピンクならくすみピンク。高校生たちもびっくりの表情です。肌の色味に近い色であることがポイントだといいます。

「肌の色も個人差があります。服に響かない色を選ぶなら、より自分の肌色に近い色味を選んで」と講師は話していました。

■美しいバストに欠かせない下着 「サイズ表」は目安?

女性のバストを引き上げ、支えているのは、バストの中にある「クーパー靭帯」。おかげでハリのあるバストを保てるのですが、残念なことに加齢と共に伸びてしまいます。しかも「一度伸びたら元に戻らない」と聞いた生徒たちは、またびっくり。そんな加齢による変化を遅らせることができるのが、ブラジャーなのです。

ところで皆さんは、バストの下(アンダー)とトップを測り、サイズ表を見て「B75」とか「E80だ」など、体に合ったブラジャーを選んでいますよね。ところが……。

「実は、サイズ表はあくまで目安。プロが測ると、たいてい2カップか3カップほどサイズがアップしますよ」

本当はFカップなのにいつもBカップを着用しているなど、誤ったサイズを着けている女性は、約8割もいるのだそうです。

■下着は体形を守り、健康を守る

誤ったサイズの下着を着け続けているとどうなるでしょう。例えば、はみ出た脇のお肉とストラップとがこすれて色素沈着を起こしたり、姿勢の悪さや肩こり、頭痛の原因になるなど、健康に影響が出ることもあるそう。だからこそ、体に合った下着が大切なのだと講師は強調しました。

「体にフィットするブラジャーを着けると、驚くほど心地良いですよ。お気に入りの服を着るときみたいに、テンションも上がります」

正しくフィットする下着を選ぶ方法は、専門店でプロに測ってもらい、試着するのが一番です。授業ではブラジャーの種類や、シーンに合わせて着用すること、さらに正しい着け方まで分かりやすくレクチャーしていました。

■必ず入れて!防災バッグに替えの下着を

最近は、自宅に防災バッグを用意している人も多いですが、その中に下着を入れていますか?いつも着けているからこそ、つい忘れがちになるのが下着です。また、いざ災害に遭った女性が避難所で困ることのひとつに、下着不足があります。そもそも支給される下着の数が少なく、さらにサイズや若い人向けのデザインも少ないのです。

「生活が困難な時、気持ちを支えてくれるのが清潔な下着です。人目のある場所で下着を干すのに抵抗がある人は、目立ちにくいキャミソール型のブラジャーを用意してみては」

また夜間の発災に備えて、普段から下着を着けたまま寝る人もいます。そういう人は金具で体を傷つける心配がなく、適度なフィット感でぐっすり眠れるナイトブラにしてみては…など、具体的なアドバイスもありました。

■若い頃から正しい下着の知識を

今回初めて行われたヘブンジャパンの授業。

高校生からは「白や水色って意外に透けるんだ」という驚きの声や、「なぜフィットする下着が大切なのかが分かった」「下着が体に影響するなんて知らなかった」「サイズで悩んでいたので専門店で相談してみようと思った」「いつも流れ作業で着けていた。正しい着け方をマスターしたい」といった感想が寄せられました。「災害時の下着について考えたこともなかった、ぜひ用意したい」といった声もありました。

アンケートでは、9割以上の生徒が下着や自分の体に興味を持ち、8割が下着専門店に行ってみたいと回答がありました。

広報制作部の梅井さんは「毎日着ける下着だからこそ、これからも若い人たちに正しい知識と情報を届けたいです!」と話してくれました。

(まいどなニュース特約・國松 珠実)

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