マクドナルドでポテト150個ドカ食いした伝説の少年たち→ 11年後、SNSに本人降臨【当時の真相明かす】
SNS上で定期的に話題になる「ポテトパーティー」を知っていますか? マクドナルドの店内で、机が埋まるほどのポテトを食べる少年たちの写真だ。韓国のSNSで拡散されたのをきっかけに、アメリカの報道機関「CNN」や日本でも取り上げられた。しかし詳細な情報は分からず、写真だけが「伝説」として残っていた。あれから11年。少年の一人がXに投稿された懐かしの写真に返信する形で「本人です」と告白した。当時の真相は-。
■撮影現場は、韓国の釜山
電話で取材に応じたのは、日本に留学経験のある韓国人大学生(26)=釜山在住。ポテトパーティーは、2013年2月23日午前11時前、マクドナルド釜山大学2号店で行ったという。メンバーは中学生約15人。韓国のアプリ「カカオトーク」で出会ったゲーマーたちで、決行したのはアニメイベントの日だった。「バカげたことをしよーぜっていう理由から始まりました」と流暢な日本語で説明する。
ポテトは前日にLサイズ30万ウォン分(日本円で約3万円)を電話で予約した。「最初はワクワクしていたんですけど…ポテトが次々に手渡されるにつれて、やばいことをしたなと思いました」と男性。約150個。食べ盛りの中学生でも食べきるのはきつく、冷めたポテトはテイクアウト用の袋に入れて持ち帰った。「僕たちのために、店員さんが2時間もかけてポテトを揚げてくれたみたいで。本当に迷惑だったなと思います」と振り返る。
思わぬことが起きたのは、その後。大量のポテトを食べる姿が盗撮され、Facebookに投稿されたのだ。男性は、写真左前方のメガネの少年。瞬く間に世界に拡散された。
■店員も驚き「あなたがあの有名な…」
写真はなぜか、韓国や日本のSNSで定期的に話題になった。「年1~2回です。拡散されるたびに家族から『また出ているよ』とちゃかす連絡が来ます。最初は怖くて、デジタルタトゥーになって後悔したこともありますが、途中から開き直って、アイデンティティにしようと思うようになりました。ネタとして、友達に明かすこともあります」と話す。今回、本人だと名乗り出たのは自然な流れだった。
今年2月23日、男性はポテトパーティーと同じ日、同じ場所で、一人でポテトを食べるイベントを決行。「11周年」を選んだのは、ポテトと形が似ている数字だからという。同じ角度で写真を撮ってもらうために客に説明すると、「あなたがあの有名な…」と驚いていたそう。「恥ずかしかったですけど、実現できてよかったです(笑)一人になってしまったのは切ないですが…」
ところで、ポテトパーティーの友達たちはどうしているのだろうか?「2人は連絡取れますが、残りは生死不明です。元気でいてくれたらいいなって思います」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)
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