若年未婚男女「今も将来も子どもが欲しくない」が半数超…一方「子どもを授かれる可能性は残したい」女性は2割超
若年未婚男女の半数以上が子どもを望んでいない--そんな調査結果がロート製薬株式会社(大阪市生野区)が実施した「妊活白書2023」で分かりました。その一方で、子どもを望んでいない女性の約4人に1人は、「将来考えが変わった時のために、子どもを授かれる可能性は残したい」と希望していることも明らかとなりました。
調査は、全国の18~49才の男女2万2453人を対象として、2023年12月にインターネットで実施されました。
◇ ◇
調査によると、若年未婚男女400人(男女各200人)のうち、「子どもが欲しいかどうか」という質問に対し、「現在子どもを欲しいと思っていないし、将来も欲しいとは思わない」と回答した若年未婚男女は、全体の55.2%。これを男女別にみると、男性では59.0%、女性では51.1%となり、男女ともに半数を超えました。
そのうち、「将来考えが変わったとき子どもを授かれるよう、妊娠できる身体の状態を維持しておきたい」と答えた割合は22.3%となりました。
さらに、妊娠について年齢的な制約が大きい女性においては、約4人に1人(25.5%)と割合が増えており、将来子どもを持つ可能性は残して未来の選択肢を広げたい"妊活備え派"は、女性のほうが割合が高いことが明らかになりました。
なお、「子どもは望まないが、将来考えが変わったとき子どもを授かれるよう、妊娠できる身体の状態を維持しておきたい」と答えた"妊活備え派"の18~29歳の女性400人のうち、約5人に1人は「卵子凍結に興味を持っている」(20.0%)と回答しており、将来の選択肢を広げようと、昨今話題の卵子凍結に対する興味関心の高さもうかがえる結果となりました。