即席麺→10分で韓国おにぎり「チュモッパ」風まぜそばに!? 大学生のアイデアが目からウロコ 包丁もほとんど使わず本格派に
たった10分で辛い味付けの即席麺を流行の韓国メニュー風にするレシピで、美作大(岡山県津山市北園町)食物学科2年土居彩乃さん(20)が「第22回大会 インスタントラーメンオリジナル料理コンテスト」(2月11日、東京)の最優秀賞に輝いた。韓国おにぎり「チュモッパ」から着想した汁なしまぜそば。高校生時代から5回目の挑戦で初めてつかんだ栄冠に「誰にでも作れておいしいメニューを目指した。念願がかないうれしい」と喜んでいる。
受賞レシピは、漬物やのり、野菜、ごま油をまぜたご飯を小さく丸めるチュモッパを参考に考案。市販の袋麺をゆでて付属の辛い粉末スープとごま油を絡めた上に、韓国のり、マヨネーズとあえたツナ、たくあん、刻みネギ、卵黄、キムチを盛り付ける。
ツナマヨや卵黄を加えることでまろやかで複雑な味わいに仕上げ、辛みの強い韓国料理を子どもも食べやすいよう工夫。家庭で手に入りやすい食材で工程数も少なくした。酢をかけたり野菜を追加したりするアレンジも楽しめるという。
コンテストは日本即席食品工業協会が主催。今回は簡単で便利という特長を生かしたレシピを募り、全国から566点が寄せられた。土居さんは書類審査やウェブ投票を経て12点が競う決勝に進出。味や見た目、包丁をほとんど使わず短時間で完成する手軽さなどが評価され、頂点に立った。
津山東高食物調理科時代から参加していたが高校3年間は書類審査で敗退した。昨年は書類は通過したものの決勝には進めず、悔しさをばねに一念発起。食べた料理や流行のメニューをメモに残してアイデアを練り、若者人気が高く自身も好きな韓国料理をテーマに選んだ。
管理栄養士を目標に、献立作りや調理の腕を磨くためさまざまなレシピコンテストに参加しているという土居さん。「コンセプトに沿ったレシピの考案は難しいが勉強になる。おいしくて健康的な料理を作れる栄養士になりたい」と意気込んでいる。
(まいどなニュース/山陽新聞)