30歳になったのん、激動の20代振り返り「30代は全部さらけ出していく」と宣言 311には東北を思う投稿「ずっと一緒に歩んでいる」

俳優、アーティストとして活躍するのんさんが13日、兵庫県西宮市の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」のリニューアルイベントに登場。昨年30歳になったのんさんは激動の20代を振り返り、「すごかったけど今思えば面白かった。30代はもっと自分を解き放って、“とどまるところ知らず”で上昇していきたい」と語った。

のんさんは同じ兵庫県の神河町出身。自然豊かな「山の方」で育ち、きょうだい同然のように育ったいとこと2人、「私たちは無敵だ」というくらいやんちゃでパワフルな小学校時代を過ごしたという。

「あまちゃん」(2013年)の主演に抜擢されて国民的な人気を獲得した後、「のん」名義で演技だけでなく音楽やアートなど多彩な創作活動も展開してきた20代。のんさんは「20代までは未熟者とみなされがちだったけど、30代になってみたら、未熟だと思われていた部分をさらけ出しても強い自分でいられる気がしています」と話し、「いろいろ抱えてもがいていた20代もすごく面白かった。ここからの10年はポジティブな部分もネガティブな部分も全部解き放っていきます!」と宣言した。

イベント後の取材では、独自のキャリアを築いてきたことについて「自分がやりたいと思ったことをパワフルにやり続けている感じ。特に『のん』になってからは、自分のプロジェクトを発表していくと決めていたので」と語ったのんさん。参考にしたり、目標にしたりしている人はいるのかを聞いてみると、「プロジェクトごとに違いますが、これからずっと表現を続けていく上で憧れているのは、忌野清志郎さんや矢野顕子さんのように、唯一無二で、自由な表現をしている人たちです。その力強さ、明るくポジティブなところ、そしてそれを面白おかしくやっているように見えるところを尊敬していますし、私もそういう人になりたいと思っています」と力を込めた。

「あまちゃん」の影響で、今も東北や震災からの復興のイメージを重ねられることも多い。今年の3月11日にも、

「3月11日。黙祷。

そして、東北のことを考える。

美しい景色や歴史的建造物があり、美味しい食べ物があり、人が優しくて、大好きな場所。

東北は、いいところ。

まだ残っている問題はあるけれど、東北はいいところだって改めて分かち合いたい」

と自身のXに投稿。そのイメージや役割をまっすぐに引き受けているように見える。

「『あまちゃん』の撮影で、東北にはトータル4カ月くらいいました。その街でずっと生活していたので、いつも行くスーパーや好きなお店、好きな景色ができて、本当に地元で過ごしているような感覚でした。そのことに私はすごく恩義を感じていて、それを返していきたい。思い入れもどんどん深くなっていて、東京にいても東北のことを思うことがあるんです。“役割”というよりも、今も東北と一緒に歩んでいる。そんな気持ちです」

のんさんがリニューアルのイメージキャラクターを務める阪急西宮ガーデンズはこの春、開業以来3度目となる大規模リニューアルを実施。ファッションやグルメなど計45店舗が続々オープンする。

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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