約4人に1人が「借金経験あり」→「20代まで」が6割強 理由は「生活費の補填のため」が最多に
株式会社アシロ(東京都新宿区)が運営する弁護士・法律事務所の検索サイト『ベンナビ債務整理』は、このほど「借金」に関するアンケート調査の結果を発表しました。同調査によると、約4人に1人が「借金経験」があることが分かりました。そのうち、6割強が「20代」までに借金をしており、その理由としては「生活費の補填のため」が最多となったそうです。
調査は、全国の20歳~69歳の男女3000人を対象として、2024年2月にインターネットで実施されました。
調査の結果、全体の26.0%にあたる780人が「借金をしたことがある」と回答しました。また、「はじめて借金をしたときの年齢」については、「20歳~25歳」(36.0%)が最も多く、次いで「26歳~30歳」(18.8%)、「31歳~35歳」(15.4%)と続き、「20歳未満」(10.1%)も合わせた20代の合計は65.0%となりました。
さらに「お金を借りた主な理由」を聞いたところ、「生活費の補填のため」(280人)が最多となったほか、「住宅の購入費のため」(193人)、「車の購入費のため」(180人)といった回答が挙げられ、いずれも必要に迫られた借金が上位に並びました。
なお、「お金を借りた相手(複数回答)」については、「カードローン・消費者金融」「銀行・信用金庫・ゆうちょ・JAなど」(いずれも321人)や「クレジットカードのキャッシング」(181人)などが上位を占め、回答件数1091件中の46.0%が貸金業者を利用して借金をしていたことが分かりました。
同社は、「借金問題で苦しまないためには、自身の経済状況や返済能力から、無理のない範囲でお金を借りることが重要であり、場合によってはお金の使い方や生活習慣を見直してみることも有効です」とコメントしています。
次に、「債務整理」について聞いたところ、「債務整理をしたことはないが、知っているもしくは検討している」(48.9%)、「自身が債務整理をしたことがある」(16.5%)、「まったく知らない」(34.6%)という結果になりました。
また、「自身が債務整理をしたことがある」「債務整理をしたことはないが、知っているもしくは検討している」と答えた人に、「債務整理の中でもどの制度を使用したか、またはどの制度の使用を検討しているか」と質問したところ、66.3%が「任意整理」と回答しています。
なお、実際に債務整理をした人の86.4%が「債務整理をしてよかった」と回答しており、「メンタルに余裕ができた」「利子分を示談していただき、総返済額が減った。全ての借金がどれだけ残っているか把握できた」「毎月の返済を考えながらの生活をしなくて済むようになった。過払い金が多かったので借金が無くなった」といった声が寄せられました。
一方、「よくなかった」(10.2%)と答えた人からは、「クレジットカード作成ができない」「手数料が思っていたよりかかってしまった」「手間と時間がかかる」といった意見も寄せられたそうです。
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【出典】
▽ベンナビ/【男女3,000人に聞いた!】 お金を借りた経験や借りた理由など借金の実態を調査