メルカリで欲しかった「缶バッジ」見つけた!→実は「空箱」だった…巧妙な出品手口に騙されないで
フリマサイト「メルカリ」にて巧妙な手口で出品しているアカウントを発見した、という投稿がX(旧Twitter)で話題になった。
「空箱の上にOPP乗せて、あたかも缶バッジの出品に見えるように写真撮ってる。もう3個も売れちゃってるよ……」
そんなつぶやきと共に投稿されたのは、「缶バッジ」のイラストの上に「缶バッジ専用サイズのOPP(保存袋)」をのせて撮影し、あたかも袋に入れた「缶バッジ」を出品しているように見せかけたと思われる「空箱」の画像。
よく見ると商品名の最後に「箱」と記載されているが、「箱入りの商品」と誤解してしまう可能性もあり、非常に紛らわしい。
投稿者によると、こちらは「呪術廻戦 SEGAラッキーくじ 群青 落日」のG賞「缶バッジ」の空き箱で、G賞「缶バッジ」は、全12種類のなかからランダムでもらえるブラインド賞品。OPP袋がのせられた空箱のイラスト「五条悟」の等身の絵柄の缶バッジはとくに人気賞品であり、フリマサイトでは1万円超の高額で”転売品”が取引されているという。
そのため、少しでも安い出品を発見次第すぐに落札したいと焦る気持ちから、購入者は詳細を見落とす可能性が高い。そういった誤購入を狙ったかのような巧妙な出品方法に、多くの反響が寄せられた。
■空箱「¥5,999」!「間違い購入」狙い!?
「6分で売れてる」
「箱に入った缶バッジが届くと思うやん」
「あきらかに間違いで購入…を狙ってますね」
「これは箱とこの袋だけを発送ってことなんですかね」
「悪質だな。でも箱って書いてあるから返品もできないのか」
投稿者に聞いたところ、こちらの「缶バッジ」の転売品は、フリマサイトで出回り始めた当初の相場が1万円超であり、相場より3千円以上安かったことから、目に留まったという。
「最初は缶バッジの出品だと思って見ていました。相場より安いことと、タイトルと内容についての説明書きを見て初めて空箱だとわかり、写真をよくよく見た結果、こういうことか!と気づいた次第です。いろんな詐欺まがいの出品があることは知っていましたが、”購入者を騙そうとした”としか思えない写真を使っている出品は初めて見ました」(投稿者さん)
当該出品者による「商品の説明」を確認すると、「G賞 缶バッジ 箱 1個です。防水して発送させて頂きます」「※こちら空箱ですお間違いないようお願い致します※」と記載されている。
「防水して発送」という説明文から、袋入りの「缶バッジ」に見えるように置かれた缶バッジ専用OPP袋は、「防水」のための袋のイメージとして、缶バッジのイラストの上に置き撮影した…ということになるのだろう。
■どんな出品も必ず「内容」を確認して
こういった誤購入や詐欺行為にひっかからないためには、どんな点に気を付けるべきなのか? フリマサイトやSNSでの取引経験も多い投稿者によると、「当たり前のことですが…どんなに気持ちが早っても内容を確認せずに購入しないことが重要」だという。
「どんな出品でも、写真と値段だけで判断せず、ひと通り内容を一読することですね。今回のパターンも、説明をちゃんと読めば気づけたはずですし、内容に不備があれば取引キャンセルまで持っていけるので。逆に言えば、今回はちゃんと説明に書いてあるため、取引キャンセルできない可能性が高いことが難点です。
相手もきっと、あの手この手を考えてくるはずなので、見分けるのにも限界があります…。でも知識として、そういう紛らわしい出品行為がある、ということを認識しておくことは大事だと思います。」(投稿者さん)
■紛らわしい出品者や詐欺行為には厳正な対処を
今回のような紛らわしい出品方法などについては、運営側の管理体制の強化が望まれるが、「いろいろと制限を付けると不便になったり、出品者側と購入者側、双方の板挟み状態にもなるでしょうから、運営ルールを厳しくするのが難しいことは理解しています」と、投稿者。
「ただ、運営側には、こういったトラブルの際は被害者側にもう少し寄り添った対応をお願いしたいです。少なくとも今回のような紛らわしい出品や詐欺行為を行った出品者に対しては、今後の利用等に関して厳正な対処をして欲しいとは思います」(投稿者さん)
なお、今回紛らわしい写真を掲載していた出品者には、「一定の条件を満たしたお客さまへ適用される特別な章」という、メルカリから発行される「本人確認バッジ」がついていた。こういった認証マークがついた出品者であっても、必ず出品内容や写真の詳細などをしっかり確認することが重要だ。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)