妊活開始…朗報が届くまで 妊娠するまでの時間は平均13.6カ月 「想像よりも成功しづらい」7割弱
ロート製薬株式会社(大阪市生野区)は、このほど「妊活白書2023」の結果を発表しました。同調査によると、実際に妊活を経て子どもを授かった経験のある女性の7割弱が、「妊活開始前に想像したよりも妊娠は成功しづらい」と回答しました。また、実際に妊活を始めてから子どもを授かるまでにかかった期間の平均は「13.6カ月」となり、年齢が上がるにつれて期間が伸びる傾向がみられたそうです。
調査は、全国の18~49才の男女2万2453人を対象として、2023年12月にインターネットで実施されました。
調査の結果、実際に妊活を経て子どもを授かった経験のある女性500人のうち、68.8%が「妊活開始前に想像したよりも妊娠は成功しづらい」と回答しました。
さらに、58.4%は「もっと早くから妊娠のための準備や妊活を始めておいたほうが良かった」と回答。いずれの問いに対する割合は、出産時の年齢が上がるにつれて上昇しており、30代後半で出産した層においては、どちらも7割を超えています。
また、妊活を経て子どもを授かった経験のある女性が、「実際に妊活を始めてから子どもを授かるまでにかかった期間」の平均は「13.6カ月」という結果になりました。これを出産時(現在妊娠中の場合は現在)の年齢別にみると、18~24才では「6.7カ月」、25~29才では「10.3カ月」、30~34才では「14.6カ月」、35~39才では「16.4カ月」、40~44才では「19.5カ月」と、年齢が上がるにつれて期間が伸びる傾向がみられました。
なお、妊活を経て子どもを授かった経験のある女性の65.0%が、「若い頃に妊娠・出産に関する正しい知識を得ておきたかった」と回答。さらに、67.5%は「妊娠に関する知識を得る機会が不足している」と答えており、早くから正しい知識を得ることの必要性も明らかとなりました。
次に、「いつかは子どもが欲しい」と考えている25~44歳の既婚男女800人に、「妊活・出産に関する現在の情報源」を聞いたところ、女性は「インターネット検索」(41.9%)、男性は「パートナー」(42.6%)が最多となりました。この結果から、まずは女性がインターネットで情報を集め、その情報をパートナーに共有しながら妊活に取り組んでいるパターンが多いことがうかがえました。
また、「妊娠・出産について知っていること」について男女別にみると、「排卵日検査薬で排卵日を予測することができる」は女性の39.3%に対して男性は13.3%、「葉酸・鉄などの栄養素は積極的に摂ることが大切」では女性の53.5%に対して男性は18.9%の認知度となり、依然として男女間で妊娠・出産に関する知識に大きな差があることがうかがえる結果となりました。