大丈夫かな「不審者」「ケガや急病」「来客の対応」…子どものお留守番に、6割の親が「不安」を感じている
みなさんのなかには、「子どもに留守番をさせるのが不安」という人も多いのではないでしょうか。コクヨ株式会社(大阪市東成区)が実施した「子どもの留守番」に関する調査によると、約6割が、子どもを一人で留守番させることに「不安を感じている」ことが分かりました。また、不安に思っていることとしては、「不審者」「ケガや急病」などに回答が集まったそうです。
調査は、中学生以下の子を持つ同社社員47人および全国の25歳以上の男女1000人を対象として、2023年9月と2024年1月にインターネットで実施されました。
はじめに、「子どもが1人で留守番する時間の長さ」を聞いたところ、4歳(33%)や5歳(32%)では「30分以下」の短時間の留守番が3割を超えた一方、11歳(53%)や12歳(58%)になると「1時間以上」の留守番の割合が増え、学年が上がるにつれて留守番時間が長くなる傾向がみられました。
また、約6割の親が「子どもだけで自宅にいる場合、不安を感じる」(59%)と答えており、多くの親が不安を感じていることが分かりました。
具体的な不安の内容を複数回答で答えてもらったところ、「不審者」(79%)や「ケガや急病」(72%)など、子どもが安全に過ごせているかを不安に思う回答に票が集まったほか、「寂しくないか」(53%)、「来客や電話の対応」(51%)といった回答も上位に挙がりました。
一方、「子どもが留守番時に不安に思っていること」を自由回答で答えてもらったところ、「寂しい」「心細い」といった声が多数寄せられました。そのほか、「誰も居ないのが怖い」「自分で鍵を開けて誰もいない家に入る瞬間がこわい」「誰かが来たらどうしよう」「チャイムが鳴った際、居留守の対応でもドキドキする」といった声も目立ちました。
また、子どもが一人で留守番していた時にあったトラブルや困ったことについては、「暑いのにエアコンを付けていないことがあった」「遊びに夢中になり、水分補給を忘れ軽い熱中症になってしまった」「鍵がないことに気づき、ずっと外で待っていた」「キッチンに入り、コンロの火をつけようとしていた」「子どものスマホに電話したが出なかった」などさまざまなトラブルが起こっていることが分かりました。
なお、「留守番時に連絡」についての質問には、6割以上の親が「双方向でのコミュニケーションを取りたい」(63%)と回答したそうです。