中学3の塾・予備校の費用、年間「40万円以上」は当たり前!?適正だと思う価格より高額な塾代が浮き彫りに
じゅけラボ予備校(大阪市北区)は、塾または予備校に通っている中学3年生の子どもを持つ全国の保護者230人を対象に「中学3年生の塾・予備校の費用」に関するアンケートを実施しました。その結果、塾や予備校の年間の費用は「40万円以上」が約半数となりました。一方、適正だと考える年間の費用については、約半数が「30万円未満」と回答しており、実際に支払っている金額とのギャップが見て取れたそうです。
調査は2023年12月にインターネットで実施されました。
まず、「現在通っている塾や予備校の月額費用」を尋ねたところ、「3万円以上4万円未満」(23.5%)や「2万円以上3万円未満」(20.4%)などに回答が集まり、3万円以上の教育費を支出している家庭は全体の50.5%と約半数を占めました。
続けて、「現在通っている塾や予備校の年間費用(月謝以外に入会金・教材費・季節講習・特別講習・施設利用料なども含む)」を聞いたところ、「20万以上30万円未満」(14.3%)や「40万以上50万円未満」(13.5%)、「30万以上40万円未満」(13.0%)などに回答が集まり、年間40万円以上支出している家庭は、全体の50.8%に上りました。なお、年間「100万円以上」を支払っている家庭は5.2%となっています。
次に、「 現在通っている塾や予備校のサービスに対する費用の満足度」を教えてもらったところ、約半数の保護者が「満足」(非常に満足7.4%・満足44.3%)と回答。一方、「不満足」(非常に不満足2.2%・不満足11.3%)と答えた保護者は1割強となり、高額な教育費に対する保護者の期待と、実際に提供されるサービスとの間にギャップが存在することがうかがえます。
そこで、「適正だと思う塾・予備校の月額費用」を尋ねたところ、「3万円未満」が76.8%であったのに対して、実際の月額費用が「3万円未満」は41.7%に留まり、教育投資に対する家庭の期待と市場の実態との間に大きな隔たりがあることが分かりました。
また、「適正だと思う塾・予備校の年間費用」については、「20万円以上30万円未満」(27.0%)や「20万円未満」(24.3%)が上位を占めました。しかし、実際に「20万円未満」を支出している保護者の割合は11.3%となっていることから、塾の最低価格が多くの保護者の希望価格を上回っていることを示しているのと同時に、年間20万円未満の費用で満足できるサービスを提供できる塾などの教育サービスが見当たらない可能性が示されました。
同様に、「20万円以上30万円未満」を適正だと考えている割合は27.0%、「30万円以上40万円未満」を適正だと考えている割合は20.0%であるのに対して、実際にこの範囲で支出している家庭は「20万円以上30万円未満」が14.3%、「30万円以上40万円未満」が13.0%と、多くの家庭が適正だと思う価格より高額な塾代を支払っている事が浮き彫りとなりました。
他方、「40万円以上50万円未満」を支出している割合は13.5%で、適正とされる価格に近い割合(12.6%)となり、この価格帯においては、保護者が教育の質に対する期待を考慮して、比較的高額な費用でも支払うことを受け入れていることをうかがえる結果となりました。