何を言っているのかわからない謎ビール、人気ありすぎて入手困難 待望の新バージョン発売で課題解決なるか!?
「無味無臭の愛に感電したエレクトリックなパンダが飼育員にタイヤ交換を懇願したような味わいさ」
「宇宙規模の忖度、衛星写真で見てもカメラ目線な俺だから…」
毎度毎度、様子のおかしい商品ラベル(=怪文書)で話題をさらう群馬県太田市のクラフトビール「CHROA(クロア)」が3月19日、ついに「缶」を発売する。これまでの瓶はすぐに売り切れになるなど、品薄が常態化していた。このため、流通や環境への負荷などを考慮し、“缶化”がベストだと判断したという。
缶として売り出されるのは、苦味を抑えた爽快な飲み口が特長の「TRAVOLTA」と、リッチでモルティーな「UMBRELLA」の2種。それぞれのラベルには、
「太田で愛に飢えたボヘミアン
ポリスに切符を切られた俺は、
料金ではなく愛を請求され
アスファルトにキスをした。
転がるお前のグランジハート
宇宙規模の忖度、衛生写真で見てもカメラ目線な俺だから。
このモルトは孤独な現代人に
愛の場所を教えてくれる。」(TRAVOLTA)
「無慈悲なモルトが愛を置き去り
にした過去をホップが赤裸々に
暴露した十全の苦味。無味無臭の
愛に感電したエレクトリックな
パンダが飼育員にタイヤ交換を
懇願したような味わいさ。
この麦芽アトラクション、手元の
人生の安全バーを腰の位置まで
深く下げてから味わうがいい。」(UMBRELLA)
という、もはや商品の魅力を伝えているのかすらも怪しいコピーが当たり前のようにプリントされている。
この怪文書を手掛け、クロアの世界観構築に一役買っているのが、世界的ファッションホイールデザイナーにして、最近ではクセの強いSNS投稿で注目されることも多い片岡達也氏である。その存在は長らく謎と畏怖のベールに包まれていたが、近年は地元の太田市もクロアをふるさと納税の返礼品に採用するなどしており、クロアの担当者は「片岡氏の唯一無二の世界観と色を放ち続ける謎ビールを街が受け入れ、さらに街自らも謎に巻き込まれています。毎回話題の怪文書も太田市仕様になり、街全体が謎のクロア色に染まる予感です」とこれまた謎の確信を深めているようだ。
缶はいずれも350ml、希望小売価格540円(税込み594円)。クロアビールのサイトなどから購入できる。