母猫が亡くなって一人ぼっちになった子猫→「心配」で保護→あざとさ発揮…?無防備な甘えん坊に
猫の空知くん(6歳・オス)は2020年9月、たくさんの猫たちが集まるエサ場に突然現れた。別の猫と一緒に、2匹で木の上に登ってニャーニャーと鳴いていたという。
保護活動をしている雨と雪さんは突然2匹で現れたことと、人慣れもしていることから捨てられたのだと考えた。「この広場にはたくさんの地域猫がおり、エサをあげる人もいるので、ご飯がもらえると思ったのかもしれません」
もう一匹の猫はメスで、母猫のようだった。ごはんを食べる時は、いつも空知くんが食べ終わるのを待ち、自分のごはんも空知くんに譲っていた。しかし、母猫は泡のようなものを何度も吐き、亡くなってしまった。
■かまってちゃん
雨と雪さんは、空知くんにも何かあってはいけないと心配になり、保護することにした。ごはんを食べ終わると上着の中に入ってきたり、おもちゃを持って行くとじゃれたりして遊んでいて、とても人懐っこい猫だった。
「この子に会った時、空ように無限の魅力がある子だなぁと感じて、最初は、空にしようと思いました。でも、もっともっと空のことを知りたいと思い、空知にしました。ぴったりの名前だと思っています」
保護前はとても小さく、1歳ぐらいかと思っていたが、動物病院で診てもらうと6歳ぐらいだと判明した。「栄養が足りていなかったのかな…今はよく食べて、よく遊び、たっぷり甘えていて、5キロになりました」
猫はマイペースだが、空知くんは雨と雪さんがいるとずっと後を追ってくる。「名前を呼ぶと飛んできますし、帰宅すると玄関の近くで待っています。いつも私の姿を探し、ずっと私のことを見つめている感じです。ツンデレではなく、かまって欲しいタイプです」
空知くんは、保護活動で雨と雪さんの帰宅が遅くなると、すねて待っているそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)