「二十歳になったらあの山で集まろう」小学校の卒アルに記したドラマみたいな約束 信じて行った人がそこで見たものは
小学校の卒業アルバムに書かれた遠い約束-。それは「みんなが二十歳になった8年後の4月1日に山の頂上で集まろう」というものでした。BUMP OF CHICKENの「くだらない唄」やZONEの「secret base~君がくれたもの~」、あるいは浦沢直樹さんの漫画「20世紀少年」、「仮面ライダークウガ」の五代と神崎先生を思わせるような、あまりにもエモいその約束を信じて現地に赴いたXユーザーの投稿が話題になりました。果たしてそこにかつてのクラスメイトたちはいたのでしょうか。
「小学校の卒アルのこれ信じて行った、3人いた」
投稿したのは盛者必衰.mp4さん(@Driving__force)。文教大学越谷キャンパスのクイズ研究会(BQC)で会長を務めている人物です。
卒アルには「6-2同窓会のお知らせ」として、「2019年3月16日(土)中3 小築山頂上 AM10:00集合!」「2024年4月1日(月)20・21才 小築山頂上 PM 6:00集合!」というふたつの日程が小学生らしい手書きの文字で記されており、「全員参加(先生も)!絶対きてねー」と書き添えられていました。
多くの人の郷愁を刺激したこの投稿は21万回リポストされ、28万件以上ものいいねが。「エモすぎ泣いた」「絶対来てねーかわいすぎ」「ここからドラマが始まるんですね」といったコメントも相次ぎ、海外にまで拡散されるなど大きな話題になりました。
盛者必衰.mp4さんに話を聞くことができました。
-この約束、ずっと覚えていたのですか?
「わたしはずっと覚えてました。誰かいても面白いし、誰もいなくても面白いので絶対行こうと小6の時から考えていました」
-誰が書いたのでしょう。
「卒アル係の人だったと思います。何人かいました」
-山頂に3人いた、とのことですが6年2組の人数は?
「36人です」
-よかったら、そこでどんな会話が交わされたのか教えてください。
「近況も話さずに、最近ハマってるアニメの話をして、終わりました。寒いし帰ろうということで、40分くらいで解散になりました」
-現実はそんなもんなんですね…。
「正直、誰もいなかったって方がTwitter(X)的にはウケるのかなと思っていましたが、どうやら3人はいたことが皆さんにエモさを与えているようで驚いています。日々、様々なツイートがバズっていますが、28万バズも行くのってなかなか無いのでそれにもかなり驚きました」
ちなみに盛者必衰.mp4さんが卒業したのは埼玉県内の小学校とのこと。再会で盛り上がって「10年後ここでまた集まろうゼ!」みたいなノリにはならなかったようですが、それでも8年前の約束が確かに果たされたという“物語”にはグッときてしまいますね!
(まいどなニュース・黒川 裕生)