インボイス制度の認知度「知っている」4割未満…会社勤めの人からは「大変そう」などのイメージが8割超
2023年10月から始まった、新たな消費税の申告制度であるインボイス制度ですが、「難しそう」「よく分からない」という人も少なくないのではないでしょうか。株式会社NEXER(東京都豊島区)と高速化クラウド『SmartDeal(スマートディール)』(東京都港区)が共同で「インボイス制度対応」に関する調査を実施したところ、インボイス制度の認知度について、「名前だけは知っている」が半数以上となりました。また、8割以上の人が、インボイス制度導入について、「大変そう」などのネガティブなイメージが「ある」と回答したそうです。
調査は、現在会社に勤めている全国の男女514人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
まず、「インボイス制度の認知度」を調査したところ、「知らない」(9.7%)や「名前だけは知っている」(52.7%)など、6割以上がインボイス制度についてあまりよく知らないという結果になりました。
続けて、インボイス制度の認知度について「知らない」「名前だけは知っている」と答えた464人に、「インボイス制度導入へのイメージ」を聞いたところ、81.9%の人が「”大変そう”などのネガティブなイメージがある」と回答。
その理由として回答者からは、「意味が分からないことが多すぎる」「請求書等で色々と入力する手間が増えた」「領収書を発行する際に消費税の関係で面倒」「事務作業が増えそう。小規模の個人事業者の負担が増えそう」といったコメントが寄せられました。
他方、「インボイス制度を知っている」(37.5%)と答えた193人に、「自身の勤めている会社はインボイス制度に対応していますか」と聞いたところ、「対応している」は83.4%、「対応していない」は9.3%となりました。
インボイス制度に対応していない理由として回答者からは、「対応する部署がまだ用意されていない」「必要でないから」「主に個人取引だから」「社会福祉法人で、免税だから」「パーキング事業のため」といった意見が寄せられています。
さらに、インボイス制度導入にともなって「業務の効率化を図りましたか」という質問には、37.3%が「図った」、62.7%が「図っていない」と回答しました。
また、「業務の効率化を図った」と答えた60人のうち、45.0%と半数近くが「業務の効率化のために業務効率化クラウドサービスを利用した」と回答。サービスを利用した決め手については、「ペーパーレス化」「値段、親和性」といった声が挙がったそうです。
◇ ◇
【出典】
▽SmartDeal(スマートディール)
https://lp.smartdeal.jp/