りんご組、なし組、ラフランス組 9クラスがある猫カフェ 初日はぎこちなかった外で暮らしていた猫 「人間と同じだね」
福岡県古賀市にある猫カフェCafe Gatto。複数の猫が仲良く生活していますが、猫それぞれにウイルス感染症などの持病の状態はもちろん、性格も違います。そのため、「りんご組」「なし組」「ラフランス組」などフルーツ名を冠した9つに組み分けし、それぞれの猫に適した部屋で生活しています。
2022年にりんご組に仲間入りしたジョンレノンと名前の猫は、もともとは外で暮らしていた猫で、成猫になって保護されました。目つきが鋭く体も大きいため、威圧的にも感じますが、性格は穏やかで控えめ。りんご組の仲間入りをした当初、ぎこちない様子でした。
■まるで転校生と、元々いる生徒たちのよう
当のりんご組の先輩たちも、ある日突然やってきた体の大きいジョンレノンに「ん?」という表情を浮かべましたが、威嚇しあう様子はありませんでした。
ジョンレノンは、多くの猫がいるりんご組の部屋に入り、転校生のような感じで静かに部屋中を散策。
その様子を遠巻きに見ていた他の猫たちもまた元々そこにいた生徒たちのよう。
そして、「ん? アンタ誰?」「この部屋で何やってんの?」という感じでジョンレノンに近寄ってきました。このときはまだ「一緒に遊ぼうよ」というほどに打ち解けているわけではなく、あくまでも様子見。これを受けて、当のジョンレノンもやはり「まだまだ自由にはできない」といった表情を浮かべていました。
■ご飯の時間だけは、ぎこちない空気がなくなる
そんなぎこちない中でもチャッカリしているジョンレノン。エサの時間が近づくと、食べるスペースにいち早く陣取って「絶対に遅れはとらないぞ」という表情でスタッフを見ていました。
そして、いよいよ時間になると、それまでの他の猫たちの微妙な距離感は急になくなり、みんな仲良くパクパク食べ始めます。
その様子がなんともかわいらしいですが、猫も人も同じ。初対面や馴れない相手との距離感はおおむねこんな感じのようにも思います。
■当初のぎこちなさが嘘のように今では大の仲良しに
その後、ジョンレノンはりんご組の先輩たちにも認められ、ぎこちなかった時期がうそのように、みんな仲良く過ごしています。
Cafe Gattoにはりんご組以外にも複数の組があり、複数の猫たちが仲良く過ごしています。その大半は今日も新しい里親さんとの出会いを待っており、Cafe Gattoのスタッフはその日が来るまで多くの猫たちのお世話とサポートを続けています。
(まいどなニュース特約・松田 義人)