新時代の神社はここまで自由!? 『ほぼカニ神社』で巨大ズワイガニが願い事を"ほぼ"叶えます
見た目、味、食感を再現したカニ風味かまぼこ「ほぼカニ」や、同じくホタテ風味かまぼこ「ほぼホタテ」などを製造するカネテツデリカフーズ株式会社本社(神戸市東灘区)に、巨大なズワイガニを御祭神とする「ほぼカニ神社」が建立され、4月1日に除幕式が行われた。表通りの交差点からも見える絶妙な位置にあり、付近の住人や信号待ちのドライバーからの注目度は抜群だという。
同社のマーケティング部に聞いた。
■「ほぼカニの日」に建立された「ほぼカニ神社」は「ほぼの聖地」となった
カネテツデリカフーズ株式会社(以下、カネテツ)本社の敷地に忽然と姿を現した、高さ2.3メートル、幅3.2メートルの巨大なズワイガニ。右のハサミには、今年で発売10周年を迎える商品「ほぼカニ」が高々と掲げられている。
ここは「ほぼカニ様」を祀る「ほぼの聖地」である「ほぼカニ神社」なのだ。巨大なズワイガニの横に鎮座する祠が拝殿で、巴紋はカニ爪。その前には狛犬ならぬ「狛カニ」の「阿形カニ爪」(右)と「吽形カニ爪」(左)が向き合っている。
除幕式が行われた4月1日は、日本記念日協会に認定された「ほぼカニの日」とのことで、当日はカネテツの商品をお供えし、住吉神社から神主様を招いて御祈祷が行われた。
「ほぼカニ神社」の建立が決まったのは、昨年春のこと。2024年に「ほぼカニ」発売10周年を迎えるにあたって、何か楽しく面白いことをしたいという会長の発案でプロジェクトがスタートした。
令和の時代になっても神社が新しく建立されることは、筆者の認識では意外だった。しかし、神社を建立するにあたって、特別なルールはないという。
「弊社オリジナルでほぼカニ様のストーリーを設定し、『ほぼシリーズ』のコンセプト同様に、世の中のちょっとしたお困りごとに寄り添いたいという想いで神社を建立させていただきました」
こうして「ほぼカニの日」に建立された「ほぼカニ神社」は「ほぼの聖地」となったのである。
■ほぼカニに恋焦がれ旅立ったズワイガニが行き着いた先は……
神社には、創建された発端やその歴史を記した「由緒」がある。もちろん「ほぼカニ神社」も例外ではない。「ほぼカニ神社」にも掲示されているが、あらためてご紹介しよう。
◇「ほぼカニ神社」由緒(プレスリリースより)
ほぼカニに恋焦がれ、はるか遠く北の海から旅に出た1匹のズワイガニが行き着いた先は、カネテツデリカフーズ六甲工場でした。
そこで出会った1本のほぼカニと1匹のズワイガニ。おいしさとしあわせを届けたいという思いが実を結び、固い絆で結ばれた1本と1匹はいつしかほぼカニ様と呼ばれるようになりました。
カネテツでは、ほぼカニ様をお祀りする神社としてほぼカニ神社を建立し、今日もほぼカニづくりを見守っていただいています。
■ほぼカニにこだわりぬいた御守は勾玉とカニ爪の合わせ技
神社の授与品といえば御守だ。「ほぼカニ神社」にも用意されていて、かまぼこ・ちくわ手作り体験施設「てっちゃん工房」で限定授与(税込800円)される。
それが「勝守」(ほぼカニ爪は勝利のVサイン。勝負運アップ)、「夢守」(ほぼカニ爪でガッチリ”夢”を掴み取る)、「縁守」(ほぼカニ爪で悪縁をたち切り、良縁を呼ぶ)でカニ爪と勾玉を上手くミックスさせた形状になっている。しかも「縁守」はカニ爪2つ組もあって、合わせるとハート形にもなる。
今後は「ほぼカニ神社」が、カネテツ商品ファンが集まる聖地になってほしいという。そして、訪れた人が御祭神のズワイガニを見てクスっと笑って、また来たいと思ってくれたら嬉しいとのことだった。
また、カニの爪とカニの形が拝殿のどこかに隠れているので、実際に訪れて探すお楽しみの要素もちりばめられている。
映えスポットとしても抜群のロケーションだし、ほぼカニ様に参拝すれば、勝負事・夢・良縁の願いを「ほぼ」叶えてくれるかもしれない。
(まいどなニュース特約・平藤 清刀)