『虎に翼』猛暑に苦しみ、1人居残りでワイヤーに吊られて…“炎上”のハイキングシーンは極限ロケ 花岡悟役・岩田剛典がふりかえる

 今週放送中の連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか)第4週「屈み女に反り男?」では、女子部での3年間の学びを経て、晴れて明律大学法学部本科へと進学した寅子(伊藤沙莉)たちが、男子学生たちと机を並べて法律を学ぶ姿が描かれている。本日放送の第18回では、寅子たちのクラスの有志が親睦会を兼ねたハイキングに出かけるのだが、そこで思わぬトラブルが発生する。

 梅子(平岩紙)が連れてきた、まだ幼い息子・光三郎(石塚陸翔)の前で、小橋(名村辰)らが梅子の夫に妾がいることを話してしまい、寅子は怒る。そこから転じて、ジェントルマンの仮面を被ったクラスメイトの花岡悟(岩田剛典)が、女性蔑視にあたる発言をしてしまう。そして寅子と花岡が激しい口論になり、その拍子に花岡が足を滑らせて崖から落ちてしまい、大ケガを負うのだった。この、様々な人物の感情が交錯し、ぶつかり合う「ハイキング」のシーンのロケの思い出を、花岡を演じる岩田剛典に語ってもらった。

「とある山中でロケを行ったんですが、10月の頭だというのに、この日はめちゃくちゃ暑かったんですよ。みんな日傘をさして、水分を摂りながら撮影していました。なおかつ、山を登り始めてから、山頂で崖から落ちるシーンまで、全部1日で撮りきららなければならない。ロケの最後が、僕が崖から落ちるシーンだったのですが、結構押してしまいまして。日没までには撮らなければと、他の役者さん皆さんが帰られた後、僕1人居残りでワイヤーで吊られていました(笑)。崖から落ちるシーンはテストをやってその後すぐに本番と、どんどん進めていかなければならない状況で、なんとかギリギリ日没前に間に合いました」

 と、過酷な「ハイキングロケ」をふり返った。また、今回朝ドラへの初出演が決まったときの心境については、

「幼少期から『朝ドラは生活の一部』というような家庭で育ちましたので、その枠に挑戦するということは、両親がすごく喜んでくれるだろうなと感じました。また、周りの友人や、プロダクションの先輩や同期など、いろんな人たちから『おめでとう』と言ってもらいました。なかなかドラマの出演が決まっただけで『おめでとう』って言われることってないですよね。そんなところからも、改めて朝ドラの影響力の大きさというものを身を持って感じました」

 と、ふり返った。女性に理解を示す一方で、内面ではもっと複雑なものを抱えていそうな花岡が、寅子たちと触れ合っていく中でどう変化していくのかも、見守りたい。

(まいどなニュース特約・佐野 華英)

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