遺伝子で分かる?「花粉症アレルギー性鼻炎になりやすい人」が多い都道府県ランキング 3位「和歌山県」、2位「島根県」

スギやヒノキといった春の花粉シーズンは終了に近づいたものの、次はイネ科の花粉と、花粉症にほぼ一年中、悩まされている人も多いのではないでしょうか。株式会社ユーグレナ(東京都港区)が、このほど発表した「花粉症アレルギー性鼻炎になりやすい遺伝子タイプが多い都道府県(出生地)ランキング」の結果によると、1位は「山口県」となりました。

調査は、「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」「ジーンクエストALL」の利用者5万7449人のゲノムデータをもとに、遺伝子解析項目「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」を調査し、遺伝子型「リスクが高めのタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出しランキング化したといいます。

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イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループが、約1万人のヨーロッパ集団を対象に、花粉症アレルギー性鼻炎と関連する遺伝子型を探索する研究を実施したところ、「SNP:rs2155219」という遺伝子型において「T」を持っているほど、花粉症アレルギー性鼻炎の患者に多い傾向があることが分かったそうです。

この遺伝子解析項目「花粉症アレルギー性鼻炎(SNP:rs2155219)」にある3つの遺伝子型のうち、花粉症アレルギー性鼻炎の「リスクが高めのタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出、数値化した結果、1位「山口県」(22.48%)、2位「島根県」(21.63%)、3位「和歌山県」(21.04%)、4位「富山県」(20.08%)、5位「高知県」(19.52%)、同率6位「岩手県」「大分県」(いずれも19.19%)、同率8位「広島県」「長崎県」(いずれも18.93%)、10位「愛知県」(18.77%)となり、どちらかというと西日本の方が多いという傾向が分かりました。

なお、本調査の結果について同社は「遺伝子解析サービスでは遺伝的な傾向を表示しています。リスクが高くても必ず発症するわけではありませんし、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。また、新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります」としています。

ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストが提供する遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質などについて、350項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて、結果を提供するサービスです。

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