狭小3階建て…1階の個室に「なぜ、アレがあるのか!?」 建売住宅の困った“あるある” 悪いけど…「本当にいらない!」
多くの人にとって効率のよい間取りや使い勝手のいい収納スペースの組み合わせでできた建売住宅。ですが、そんな建売住宅のよくある造りのなかで、意外と多く「不満」の声が上がりがちなポイントもあるようです。
「自分なら気になる?気にならない?」とイメージしながらチェックしてください!
■3階建て1階部分の個室の〇〇、ない方がいいのでは…
「家を買うなら絶対に戸建て」派の夫の希望を尊重し、分譲戸建てを中心に家探しをしたAさん(関東在住、30代、主婦)。
何十棟もモデルルームや完成物件を見て回った結果「1階が水回りと小さめの個室、2階がLDKになっていて、3階が個室と広めのベランダ」という王道な間取りでの生活はしっかりイメージできました。
3階までの階段についても「年をとってもある程度運動になっていいかも」と納得。
無事に予算通りの価格で希望エリアの分譲戸建ての購入が実現しました。
1階から3階までの洗濯物干しのための階段移動はガス乾燥機を導入し洗濯すべて1階で完結、重いミネラルウオーターはボトルタイプの契約から水道水をろ過するタイプに変更するなど、3階建てのデメリットも事前に調べて対策しておいたこともあり、特に不自由なく過ごせているそうです。
しかし、Aさんは1点だけ不満に思っていることがあります。
それは、1階の個室の駐車スペースに面した壁の掃き出し窓と、備え付けのシャッターのことです。
「駐車するときに頭から入ればいいかもしれないですけど、やっぱり出るときのことを考えるとバックで駐車した方がいいですよね。車の排気が窓の前なので、窓を開けておくと車の出入りのとき排気ガスが室内に入っちゃう。夜は家族全員3階で寝ているので、防犯のためにシャッター降ろすけど、昼間も開けるの面倒くさくて、結局おろしっぱなしです。まったく使っていないのに、窓があるからその前に荷物も置けないし……。そのくせ窓だから、やっぱり冷えるんですよね。正直、開けられないなら窓じゃなくて壁の方が防音にも防寒にもいいし、シャッター代もいらないし、あれだけは本当に要らないと思います!」
Aさんにとってはデメリットしか感じられなかったようです……。
■「サービスルーム」表記の5畳、ほんとに微妙
Bさん(関東在住、40代、パート)一家の購入した分譲戸建ては1階にLDKと4畳半の小さな和室に水回り、2階に2つの個室と「サービスルーム」があります。
駅に近い商店街に隣接した土地ということもあり、お隣のビルとの距離が近く、2階の3つの部屋のうち真ん中のひとつが「採光」条件を満たすことができず、5畳の部屋は「サービスルーム」表記になっていたそうです。
元々3人家族で、個室の数はそこまで多く必要としていなかったため、Bさんは「ウォークインクローゼットだと思えばいいか」と最初は気にしていませんでした。
しかし、いざ引っ越しして一時的に荷物を置いてみると、なぜかこの部屋だけ湿気がこもり、段ボールが一部カビだらけに。空調機器を取り付けようにも、エアコン用のスリーブが開いていません。
こんなスペースを作る位なら、他の部屋を広くしてくれればよかったのに……と、すでにリフォームまで考えているそうです。
■お隣と合わせ鏡のような間取り。1階の玄関も…
元々1戸の住宅が建っていた土地を半分に区分けし、Cさん(関西在住、40代、主婦)が購入した右の土地と、お隣さんが購入した左の土地に分けて建てられた分譲住宅はヨーロピアンスタイルが目を惹く外観で、分譲戸建てには珍しくアプローチにタイルが使われていたり、ポストがアイアンのアンティーク調だったりと、外観デザインにこだわって建てられていました。
ちょうど右と左が鏡合わせのように左右対称に建てられているため、遠目から見るとまるで2軒あわせて1軒のお家のよう。Cさん一家は外観も気に入ってこの家を購入します。
しかし引っ越ししてしばらく経って、この「左右対称」のせいで気まずい思いをしていることに気がつきました。
玄関の位置が原因です。右側のC家の玄関は左に向かって、左側のお隣さん家の玄関は右に向かって開口部が開いており、偶然ドアを開けるタイミングが重なることが続くと「また顔を合わせなきゃいけないかも……そもそも人のお宅の玄関の中なんて見たくないのに!」と感じてしまうようになったのだとか。
「素敵!」と思ったポイントが入居後に「不便……」なポイントに代わってしまうなんて、ショックですね。
(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)