短時間勤務は子育てに不向き? 「産み育てたい」と思える理想の労働時間は

みなさんは、働きながら子育てをしたいと思いますか。株式会社ワーク・ライフバランス(東京都港区)が実施した「第5回働き方改革に関するアンケート」によると、「子どもを産み育てたい」と思える理想的な1日の労働時間は「5時間以上~7時間未満」に回答が集まりました。また、「子どもをさらに欲しい」と思えるためには、必要な収入を自力で得られる自信を持てる程度の「適度な労働時間」が求められていることも分かったそうです。

調査は、全国の20歳~70歳の男女ビジネスパーソン1143人を対象として、2023年1月から2024年1月にかけてインターネットで実施されました。

20歳~49歳の回答者562人に対して「子どもを産み育てたい(子どもがすでにいたとしてもさらに持ちたい、を含む)」と思える理想的な1日の労働時間を尋ねたところ、「5~6時間未満」と「6~7時間未満」に回答が集まりました。

また、理想の労働時間が「5時間未満」で、かつ「追加で欲しい子どもの人数」を1人以上と答えた人が比較的少ないことから、「子どもをさらに欲しい」と思えるためには、労働時間を短くすればよいというわけではなく、必要な収入を自力で得られる自信を持てる程度の「適度な労働時間」が求められていることがうかがえました。

なお、少子化対策を考えると基準となる法定労働時間のさらなる短縮が求められることが推測されることについて同社は、「少子化対策を考えると法定労働時間のさらなる短縮や時間外労働に対する割増賃金率の増加が求められると推測されます」とし、「法定労働時間の短縮のためには、時間外労働に対する割増賃金率を現行の1.25倍から他の先進国と同程度の1.5倍に変更するなどして、労働時間の抑制をすることが対処法として考えられます」と説明。

そのうえで、「現在、長時間働かざるを得ない人の仕事が、5時間に満たない労働時間で働いている非正規の労働者に移ることで、子育てができるだけの収入を得ることが出来ることも考えられます」と考察しています。

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【出典】

株式会社ワーク・ライフバランス/企業の働き方改革に関する実態調査(2023年版)

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