踏切で軽トラ脱輪!救ったのは…!? どこからともなく現れたマッチョなヒーローたちに称賛の声
4月25日午前7時40分頃、近鉄京都線「興戸駅」(京都府京田辺市)ー「三山木駅」間の踏切で軽トラックが脱輪。京都行きの急行列車が踏切手前で停止した事故が発生した。
この列車に乗り合わせていたドイ・シデン(@doi_shiden)さんは、ある驚きの光景を目撃。その際に撮影した写真をX(旧Twitter)に投稿した。
「どこからともなくムキムキの学生が集まってきて車を撤去してくれた。ありがとうございました」
そんなつぶやきと共に投稿された写真に写っていたのは、警察官や近鉄電車の関係者らが見守るなか、踏切で脱輪した軽トラックを持ち上げて移動させたという、ランニング&短パン姿のマッチョな若者たち!
「ヒーローは突然現れる」
「野生のマッチョが助けてくれたんですねぇ」
「表彰してあげたいくらい素晴らしいですね!」
「思ってたよりもちゃんとムキムキだった(笑)」
こんな称賛の声が寄せられたマッチョな助っ人たちの活躍について、投稿したドイ・シデンさんに話を聞いた。
■「動いた!」危機を救ったムキムキの学生さんたち
ーー通勤通学時間で満員だったうえ、急停車のブレーキが大きかったそうですね。車内の様子はいかがでしたか?
「新祝園から新田辺に向かう途中、大きなクラクションと急ブレーキがありました。将棋倒しになるようなブレーキではなかった印象ですが、その後一旦停止し、徐行で少し進んでから、『踏切で安全確認をしておりますのでしばらくお待ちください』というアナウンスがありました。その後、踏切で車が脱輪しているとの説明があり、日除けの網を開けると、脱輪した軽トラックが見えました」
ーードイ・シデンさんはこの時、列車のどの辺りに?
「こちらの電車の最前列、進行方向に向かって右側の席に座っておりました」
ーームキムキの若者たちが軽トラを移動させてくれたそうですね。
「はい。当初、車を移動させるため、『近鉄グループの社員で乗車している方、手伝って下さい』というアナウンスがあり、数名が参加されました。周辺住民の方も数名参加されましたがビクともせず、その後、『レッカー車を手配中ですのでかなり時間を要します』というアナウンスが流れました。
その数分後、『動いた!』という声が周囲から聞こえ、再び日除けを上げて外を見ると、ムキムキの学生さんたちが車を移動させていました。駆けつけた警察の誘導とムキムキパワーで、軽トラは無事に線路外に移動でき、電車はすぐさま運行再開となりました。どこからともなく集まって来て我々を助けてくれたムキムキの学生さんたちに感動し、思わず撮影してXに投稿しました」
■乗り合わせた近鉄関係者にも感謝
ーーマッチョなヒーローたちについて、「興戸~三山木間とあったので、たぶん同志社の学生やね」「運転再開時には手を振ったりして、すごく良さそうな方々だった」「すっと近寄りすっとスマートに車を線路外へ。かっこいいよね」といった声もネット上で見受けられましたね。
「Xのリプライで、同志社大学のラグビー部の方々では?と教えてもらった感じで、そう言えばそんな感じだなぁと思いました。危険を顧みず、たくさんの方に助けてもらってとても気持ちの良い体験をいたしました。近鉄グループの方々も勇敢に復旧に参加されていらして、本当に感謝しています」
◇ ◇
称賛の声が集まったムキムキのヒーローたちの正体について、近畿日本鉄道株式会社の広報部に問い合わせたところ、事故についての取材には応じられないとの回答だった。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)