元気すぎる性格に飼い主が手を焼いた? ミックスの保護犬はマイペースで好奇心旺盛 澄んだ瞳で見つめられるとすべて許しちゃう

2024年1月、千葉県動物愛護センターに比較的若いポメラニアンとペギニーズのミックスとおぼしき、メスのワンコが収容されました。名前はその名は「ゆめ」。

真っ白の毛並みがかわいい美人さんですが、センターの中でも怯えずにワンワン吠え、他のワンコに悪気なくちょっかいをかけていました。収容ワンコの中で抜きん出たヤンチャぶり。飼い主がなぜゆめを放棄したのかは明らかにされていませんが、もしかしたらヤンチャぶりを前に「飼いきれなかった」のかもしれません。全く許されることではありませんが、ゆめを引き出すことにしたアイドッグ・レスキュー隊のスタッフは、そんな推測をしました。

■「エアコンの音」と格闘しながら「掃除機の音」の前では逃亡

天真爛漫なヤンチャぶり・好奇心旺盛ぶりは、預かりボランティアさんの家に行っても変わらず。多くの保護犬が新しい環境に怯えたり、なかなか心を開いてくれないなかで、ゆめはすぐになじみ、いつも通りの上機嫌。かと思えば、オモチャ相手にうなり、かと思えばある瞬間、預かりボランティアさんの顔をジーッと見つめていたりと相変わらずのマイペースぶりでした。

そんなゆめの数少ない苦手なものが「音」。

エアコンの音、掃除機の音、撮影の際のシャッター音が特に苦手で、預かりボランティアさんにはさほど気にならないエアコンの音に対して吠えて応戦。掃除機の音がするとビビって逃げていき、さらに預かりボランティアさんがスマートフォンを構えシャッターを押すと、「私に何をするんですか……」とばかり固まってしまいます。苦手な音にさまざまな行動を起こす姿もまた、なんだかかわいく映ります。

■散歩の場面でもヤンチャぶりが強く露呈

散歩も大好きですが、その性格ゆえにたびたび危険な行動を起こすこともあります。

小さな石やアスファルトのかけらを飲み込んでしまったり、他のワンコや人間とすれ違いざまにリードを引っ張り飛びかかったり。また、散歩の場面でもやっぱり音に敏感で、車が近くを通ると急に走り出そうとすることも。

相変わらずのヤンチャぶりフル回転のゆめですが、悪気ゼロの笑顔を前にすれば「もう、しょうがないなぁ」とついつい顔がほころんでしまいます。

個性的なゆめがやがてつかむ第二の犬生でも、ヤンチャぶりを思う存分発揮していつまでも元気に過ごして欲しいと願います。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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