声優仲村宗悟さん、電車内の女性の態度に「ファンかな?」→まさかの指摘受け「救って頂きありがとうございます」
劇場版「THE FIRST SLAM DUNK」の宮城リョータ役などで知られる、声優の仲村宗悟さんが電車内で体験した出来事が、ネット上で大きな話題になっています。
仲村さんは4月30日、自身の公式X(@ShugoAbc)を更新し、「電車乗って立ってたら目の前に座ってる女性から急にスマホ見せられて『あ、これファンの方が周りに悟られるずに応援してますって伝えてくれるやつだ!』って思ったら『お兄さん服にLサイズシールついてます!!!』ってさ。もう全てが嫌に」と投稿しました。女性が周囲に気遣いさりげなく伝えてくれたのに、「え!?どこ!?あ!!!ありがとうございます!!!」と大きな声で反応してしまい、車内で注目を浴びたことも告白。新品の服につけっぱなしになっていた、サイズ表示のシールの写真も公開し、ファンらの笑いを誘いました。
SNS上で投稿が拡散すると、思わぬ展開を見せました。
「これ私だ……!」ーー仲村さんにシールの存在を伝えた女性が名乗り出たのです。
「四つ辻のNico」さん(@nico4696nico)は、仲村さんの投稿を引用する形で、実際のメモ画面とともに「イケメンなお兄さんの服にデカデカとLサイズシールついてたから、この画面見せちゃった」と説明し、仲村さんに対しては「いきなり申し訳ありませんでした」とお詫びしました。
親切な女性=四つ辻のNicoさん本人だと確信した仲村さん。四つ辻のNicoさんのアカウントに向けて、「その節は救って頂きありがとうございました。きっとあなたはこれからも沢山の人を笑顔にできます。幸あれ。」と粋な言葉を送りました。
■仲村さんの投稿に「昼間の人?まさかね」
仲村さんからはやさしさや誠実さを感じたという四つ辻のNicoさんにくわしく話を聞きました。
──仲村宗悟さんの投稿を知ったときの心境は。
「投稿を最初に見たときは『昼間の人だったりして』『まさかね』と思ったのですが、仲村さんが投稿された写真が見覚えのある大きなシールだったこと、自分がメモを作った時間と内容が合致していたこと、この2点でドキリとしました。またその場で仲村さんが言ってくださったお礼のお言葉は、音楽を聴いていて聞こえておらず、お声での判別はできなかったのですが、会釈いただいた際の笑顔がとても素敵で印象的だったので確信しました」
──X上でご本人からお礼の言葉も。
「実は名乗り出て以降、本当にごく少数だったのですが、『本当にこの人なの?』『嘘なんじゃない?』というような傷付く言葉も送られてきていたので、もしかしたらそういった投稿を見かけていてフォローしようとしてくださったのかもしれないと感じました。演技力だけでなく、こういったさりげないやさしさや、直接お礼を伝えてくださる誠実さが、たくさんの方を引きつける魅力なんだなと思います。そんな素敵な方のヒーローに一瞬でもなれたことがとてもうれしいです」
──スマホのメモで伝えることはとっさに思いついた?
「電車の中などでこういう場面はたまにあるので、普段からお見かけ次第、スマホでお伝えしています。以前は声をかけていたのですが、今はイヤホンをしている方も多くいらっしゃいますし、声よりもスマホの画面の方がすぐに気付いていただけます」
──SNS上ではたくさんの反応がありました。
「服が裏返しだったり、値札がついたままだったり、たくさんの方があるあるエピソードを教えてくださいました。誰にも教えてもらえず恥をかいてしまったという方も多かったのですが、私が救います!(笑)。しかし残念ながら『女性に声かけてもらえるなら、わざとシール貼ってでかけようかな』というリプライや引用も届きました。電車の中は密閉された空間で逃げ場がありません。私はたまたま誰に声をかけても嫌な思いをしたことがありませんが、さまざまな人がいることも事実だなと今回の件で深く考えさせられました。みんなが仲村さんのような方なら、もっとお互い声をかけやすい世の中になりますよね」
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▽仲村宗悟(なかむらしゅうご) 1988年7月28日沖縄県出身。 アクロスエンタテインメント所属。2019年、第13回声優アワード新人男優賞受賞。主な出演作品は「THE FIRST SLAM DUNK」宮城リョータ役、「ブルーロック」我牙丸吟役、「アイドルマスター SideM」天道輝役など。
(まいどなニュース・金井 かおる)