「ニューヨークへ行きたいかー」「倍率ドン!」…今リメイクして欲しい“昭和のクイズ番組”たち
クイズ番組が放送されていると、自分も解答者の気分になって問題に答えようとしてしまいます。いつの時代にも特徴的なクイズ番組が放送されており、とくに昭和時代には、今でも語り継がれるような名セリフが印象的な番組が、いくつか放送されていました。
■クイズダービー
名セリフが印象的なクイズ番組の代表格といえば、「倍率ドン!」というセリフが有名な『クイズダービー』です。1976年からTBSで放送された同番組は、解答者を競馬の出走馬に見立て、どの解答者が正解するかを推理し、自分の持ち点を賭けていくクイズ番組です。
解答者のオッズは彼らの正解率をもとに算出されます。例えば、多くの問題で正解していることから「はらたいらさんに3000点」や「はらたいらさんに全部」と高得点を賭けられていた漫画家のはらたいらさんのオッズは2,3倍とかなり低く設定されていました。
当時、同番組を見ていた視聴者からはSNS上で「日本昔話→クイズダービー→全員集合の流れで見ていた」「近所の従兄妹達とクイズダービーを見るのが定番だった」といった声があがっており、土曜の夜の定番であったことがうかがえます。
■クイズ100人に聞きました
同じくTBSで放送されていたクイズ番組の『クイズ100人に聞きました』も名セリフを生み出した番組といえるでしょう。1979年から放送された同番組は、一般人100人に対して行ったアンケートをもとに作成されたクイズに対して、その結果を推測して答えるという内容です。
解答者が答えを述べると、独特の効果音と共に会場から「ある!ある!ある!」という名セリフでもある声援があがり、会場を盛り上げていました。SNS上では「子供の頃に家族で楽しんだ」「中学生のころ、隣のクラスの先生と一緒に出場した」などの声があがっており、見るだけでなく実際に出場できる楽しさが魅力だったことが分かります。
■アメリカ横断ウルトラクイズ
出場できるクイズ番組といえば『アメリカ横断ウルトラクイズ』も忘れられません。1977年から日本テレビで放送された本番組は、クイズや体力勝負に勝ち抜きながらニューヨークを目指す視聴者参加型のクイズ番組です。
初代司会者は福留功男さんで、彼が参加者に向けて叫ぶ「ニューヨークへ行きたいかーッ!」という掛け声を聞いて、筆者もいつか出てみたいと思っていました。また早押しクイズの際に解答者が被る「ウルトラハット」は、頭上の「?」マークが音とともに立ち上がる仕様になっており、ファンの憧れのアイテムでした。
SNS上では「〇×ボールを持ってドームを走ったのはいい思い出」「福留さんの掛け声にオーと返せた」など、実際に出場した人の声が多くあがっています。
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これらのクイズ番組が今の時代にリメイクされたら、昔を思い出して楽しめるだけでなく、昔の番組を知らない人たちでも十分楽しめるのではないでしょうか。スペシャル番組などで、令和バージョンのリメイクを観てみたいものです。
(海川 まこと/漫画収集家)